進学・就職とは? 進学は定借契約?入社は賃貸契約?

4月のカレンダーと桜 ライフケアサポート部門コラム

新入社員19名中17名が入社辞退?

缶詰メーカー大手で入社辞退が続出したニュースを見ました。

「社宅が老朽化して酷かった」と言うことを理由にしてある記事もありますが、「給料が出勤の前日に聞いても決まっておらず、『分からない』と言われたとし、社員に渡さなければならない「労働条件通知書ももらえなかった」、そして「給料が募集要項よりも月額が3万円ほど少なかった」ことの方が重要だと思います。

入社する人は入社前の会社の状態を知ることができないため、イレギュラーなことが発生して変更するなら変更の内容や時期をできれば明確に、出来なければおよそを知らせないと一瞬で信頼を失います。

入社する前に崩れた信頼関係を入社してから取り戻すことは難しいでしょう。

とくに、雇用契約書や労働条件通知書が渡されていないことを後で渡そうと思ったと言うのは少し無理があるのではないでしょうか。

給与に関しても一般職と総合職の違いと説明が書かれていましたが、募集要項には最低と最高が書かれているものが多く、この幅の中で新卒の資格なしなら最低額だとして、中途で経験ありや資格保有者だとどれくらい評価してもらえるかと考えて面接に向かいます。

それを募集要項より3万円も低く、入社前日になっても給与を回答できないとなると騙されたと思う人もいれば、事実はともかく会社との信頼関係はないなと判断されて当然かと思います。

企業側は(説明はしたけど)説明が足りなかったとのことですが、入社予定の9割以上が勘違いしているなら説明していないに等しいし、場合によっては賠償問題になりかねないですね。他の内定を辞退して入社する予定の人もいたでしょうに。

なぜ新卒はすぐに会社を辞めるのか?

時代背景や年代ごとの教育環境・社会環境の違いは当然ですが、結局はマイホームか賃貸かの話と同じなのです。

会社に就職することはマイホームなのか?賃貸なのか?

年配の方からすると会社とはマイホームなのです。年齢ごとや社歴ごとに給与が上がり、長くいること終身雇用でいることで安定した生活が手に入る時代です。

だから、会社を辞めて転職するなんて損だと感じるし、リスクだし、0からのスタートは大変だと思うわけです。

しかし、今の世代は就職とは賃貸に過ぎません。長くいたからと言って必ずしも給与が上がるわけでもなく、同じ会社で同じ給料で長く居続けるくらいなら、転職してもかまわないと。

そこでポイントになるのは居心地の良さです。

社員が辞めないポイントは3つ

まず信頼関係です。給与が守られているかと勤務時間が守られているかと社員教育です。

・給与

これは当然ですね。基本給、資格手当、役職手当、家族手当、住居手当など含めて話し合った通りなのか。そして、賞与や残業代は至急されているか。この辺りがズレていると辞める決断がはやまります。

会社に貢献したいと言うことと会社のために働きたいことは同義ではないので、会社に貢献したいし、人の役に立ちたい、と言う気持ちがあっても、けっして会社のために働くのではないので、お金をもらえないなら働く意味がなくなります。

・時間

勤務時間が決まった通りであるかですね。残業は致しかがない面もありますが、残業代の支給だけでなくそもそも残業がないようになっているかも重要ですし、残業代を支給しようが、固定残業代であろうが残業させ放題ではないですからね。

これを勘違いしているところもまだまだ多そうです。特に技術が高い仕事ほど残業を減らして勤務中のパフォーマンスを上げないと、残業するけどパフォーマンスが低ければ会社の損失になるし、残業で体を壊されたら双方の損失になるので、残業は0を目指すのがよいですね。

それと残業は0を目指さないと、残業代を当てにしてパフォーマンスをわざと落とされる場合があるので、気を付けた方が良いです。毎日3時間残業している人って途中で休憩なしやパフォーマンスを落とさずに残業できるのですかね?人によって差はありますが多くの人は無理です。

・社員教育

新卒であれ、中途入社であれ、社員教育は必要です。30年ほど前までは労働人口も多く、企業側が選べる立場でした。なので、社員教育をせずに、勝手に生き残っていく社員が優秀であり、社員教育をせずに選別できていたと言う過去の事実があります。

それ故に社員教育をいまだに行えない企業は人手不足になります。社員が辞めてしまった後に簡単に人を補充できなくなっているからです。辞めないように育てる。これはノウハウがない企業、社員教育を重視していない企業、社員教育の経験がない企業には難易度が高くときに人手不足で倒産します。

新卒も中途採用も大切に育てないといずれ会社の経営が傾くことにつながりかねません。

就職は賃貸・進学は定期貸借

就職って結局は賃貸契約なんです。終身雇用でも給与が年数で上がるわけでもないので。(上がったとしても僅かであることも含めて)

なので、重要なのは環境なのです。居心地の良さ。

賃貸だから契約したのに契約内容と違っていたら仲介料を返金してもらって解約するのです。そして、他の信頼できるところへ行くのです。

住んでみて環境が悪ければ、新しいところを見つけて住み替えるのです。もちろん最初は良かったが、途中で環境が悪化したときも同じです。

賃貸だけどたまたま長く住み続けたや、一度も住み替えずに最後までいたなと言うことがあるだけで、就職とは賃貸と同じなのです。

ただし、就職を賃貸ではなくマイホームにすることはできます。それは企業側の努力次第です。

扇風機と炬燵だけの部屋にエアコンが付き、WiFiが飛ぶようになり時代の変化に動かされながら変わっていける企業はマイホームになりえます。

そう考えると進学は定借ですね。中学、高校であれば3年の定借。大学は賃貸に似ているのかな?けっこうやめる人いますからね。

定借だから基本3年間だけど、止む得ない理由があると途中で解約と言うことかな?

2024年4月新しい環境に飛び込んで謳歌している人も悩んでいる人も、今の日本の現状では変わることが悪いことではないと言っておきます。

悩まれている方はご相談ください。あなたの悩みを聞きます。

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