建設業経理士1級
建設業経理士1級は独学で合格可能です。
上期9月と下期3月の年2回試験があります。(一財)建設業振興基金が行う検定試験の一つ。
建設業経理士1級の試験難易度ですが、日商簿記と比較すると、
日商簿記3級<建設業経理士2級・日商簿記2級<建設業経理士1級<日商簿記1級
です。
建設業経理士は特殊なのか受ける順としては、日商簿記2級の後に建設業経理士2級みたいですが、難易度は逆な気がします。ただ、日商簿記2級の後の方が建設業経理士2級も受かりやすいのかな?
経営事項審査における建設業経理士の評価として、建設業経理士1級は公認会計士等と同じ扱いになり1点建設業経理士2級は0.4点として評価されます。なので、建設業経理士の資格を取って建設業に経理として就職するより、元々建設業の経理をしていて会社にも社員にもプラスになるので取得を目指すのかなと思います。
また、受験資格がないので、1~4級のどこからでも受けられます。1級以外は複数の級を同時受験もできます。1級は同日に複数科目の受験ができます。
1級をいきなり受けても良いですが、1級は3科目ありすべて合格しないと資格取得とならないので、2級を取得してから1級に挑戦するのも一つの手段です。
1級は科目合格の扱いがあり、1級各科目の合格は、合格通知書の交付日から5年間有効です。合格通知書の交付日を基準日として、それ以後5年の間に行われる試験において、残りのすべての科目を取得すれば「1級建設業経理士」となり、合格証明書が交付されます。有効期間内に3科目全てに合格できなかった場合、期間が満了した科目は合格が消滅します。1級取得のためには、合格が消滅した科目を再度受験する必要があります。
建設業経理士1級は内容が建設業原価計算、財務諸表、財務分析の3科目に分かれます。程度として、上級の建設業簿記、建設業原価計算及び会計学を修得し、会社法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表の作成及びそれに基づく経営分析が行えることです。
3科目ともに合格基準点が70点/100点なので、とにかく7割以上得点すれば受かります。
合格率は財務諸表が20~25%、財務分析が20~45%、原価計算が10~25%ほどで回によるばらつきがあります。
試験時間:3科目ともに90分
試験方式:筆記試験
合格基準点:70点
合格体験および勉強方法 その1
勉強方法(4か月間で5つの試験を受験したパターン)
学習日程
おおよそ、テキスト3科目で計ひと月ほど、科目別問題集3科目で計9日、過去問12年分3科目で計12日です。
受験した年が少し特殊でコロナ騒動の真っただ中で、5月の測量士試験を合格したら、10月に土地家屋調査士を午前免除をして午後を受けようと狙っていました。しかし、5月の測量士試験が11月に延期、10月の土地家屋調査士午前免除が使えず午前の試験勉強も必要になり、日程も9月建設業経理士1級、10月土地家屋調査士午前&午後、11月測量士、11月マンション管理士、12月管理業務主任者と過密日程になってしまって学習予定もなにも次から次へとひたすらダッシュするしかなくなってしまいました。ちなみに最後の3つは3週連続試験でした。
テキストはTACのスッキリわかる建設業経理士1級
問題集はTACのスッキリとける問題集建設業経理士1級とよくわかる簿記シリーズ 合格するための過去問題集 建設業経理士1級(←過去問は試験直前に急遽買いました)
を使います。テキスト+科目別問題集+科目別過去問です。財務諸表、財務分析、原価計算の3科目ともこれを使います。正直、簿記や会計はTACがダントツで良いです。他の出版社より頭一つ二つ抜けて読みやすく分かりやすいです。
学習計画が過密日程だったので慌てて購入し、テキストの財務諸表と財務分析は第2版(試験の4年前に発行されたもの)を使用し、テキストの原価計算と問題集は第3版の発行したてのものを使いました。
5月まで測量士試験のテキスト+過去問を1周していて、その後6月中旬までに建設業経理士1級の財務諸表、財務分析だけテキストを読んでいます。その後、マンション管理士・管理業務主任者総合テキストの上(民法)を読んで、建設業経理士1級のテキスト(原価計算)を読んで、次に土地家屋調査士受験100講<1>不動産表記登記法と調査士法を読みます。ここまでで、建設業経理士1級、測量士、土地家屋調査士のテキストが全部読み終わります。
(補足ですが、マンション管理士・管理業務主任者総合テキストの上(民法)は土地家屋調査士は市販のテキストが存在しないため、民法のテキストを代用するために読みました。)
この段階で8月下旬です。問題集に手を出しことなく、ひたすら各々の試験のテキストを読みまくる日々です。建設業経理士1級は9月試験なので、問題解く時間が少ない。
8月下旬から科目別問題集を一周りし、ここまでで範囲を全般的に2周したことになります。テキストは1周流し読みです。問題集を解くときにできる出来ないはあるけれど、ひとつひとつ解説を読みながら理解を深めました。科目別問題集をやる理由は問題になれることと、科目別で慣らさないと序盤はきついからです。やってみ思ったことは理論の記述式はきついってことですね。記号の穴埋めとか計算問題と違って理論を分かってないと書けないじゃん。
科目別問題集の過去問以外を8月中に終わらせます。科目別問題集の3科目分を9日間ほどで終わらせています。1科目3日ペース。
9月に入ってすぐ過去問です。ここから2週間しかないので勝負どころです。正直さっぱり分かりません。1問1問にすごい時間がかかるし、解説を理解するのにも時間を費やします。解説読んでも分からいものはいったん解答をそのまま覚えてしまいます。
3回分やって見て感じたこと。それはこのままじゃ間違いなく受からないってこと。財務諸表は話にならないくらいできなくて、財務分析と原価計算も問題演習の量が足りてないから問題の形式によって解けない。財務分析は公式がすぐには浮かばない。
9月に入って過去問3回分で何とかしようと思ったのが甘かった。「これもっと解かないとできないぞ!」そう思って木曜の夜にネットで過去問10回分の問題集を購入。この決断が当たりました。平日の朝に注文確認でその日中に出荷だったので土曜の夜には手に入りました。(試験の前の週の土曜日です)これ数時間判断が遅れたら3日も遅くなった。火曜にしか手に入らなかった。本当に怖い話。
土曜の夜から問題集を解き始め、1日1セット(3科目)やるつもりが、解いて解説読んでってしていると序盤は2科目しかできませんでした。さすが独学。解説の理解に時間がかかる。
補足だけど、テキスト読んだり科目別の問題を解く時は財務諸表を一通り、財務分析を一通り、原価計算を一通りって解くけど、直前の過去問は1セットを何サイクルできるかが勝負なので、
財務諸表→財務分析→原価計算を1回分ずつ1セットで毎日解き、毎日すべての科目を解き続けます。
過去問も最初はすごい手こずります。だって見たことない問題がこれでもかって出てくるから、こんなに出題パターンがあるのか?って思います。ただ、最初は1セットどころか2科目しか1日にできなかったけど、数日で1日1セット、最後は1日2セット解いていました。
ここで前々日の金曜日です。(9月からは本当に過去問をやり込んで、これしか勉強してないよ。)
ここから何をするかですべてが決まります。
もう一度過去問を解くか?苦手分野をまとめるか?問題分析をするか?
私が選んだやり方は問題分析をしながら過去問10回分をもう1周です。
二日で(金曜は頭を休めるため解かなかったので実質丸1日で)問題集をもう1回です。
ただし、計算を頭で行って解き方の確認とかです。これでないともう1周はきつい。
合格のための科目分析(勉強して分かったこと)
3科目共通して言えること
第1問の論述問題は運の要素が避けられない。これに関しては独学の方が不利です。傾向とかその年の流行とか分からないので。ある程度勉強をすると分からなくても何とか部分点と言う気持ちになりますが、合格の可能性を上げるには第1問が全く分からなかったときのために、残り4問で70/80点を取る力をつけておくことです。ある程度学習すれば何かしらかけますよ。でも運によっては全く知らなくて第1問で頭が真っ白なんて可能性もありますから、第2問以降だけでも受かって見せるって気持ちの強さは必要です。逆にそこまで高めておくと、第1問で何かしらかけた段階で気持ちが楽になる。心に余裕が出るので試験中のメンタルを考えると大きいです。
第1問以外では、どの科目も穴埋めと正誤問題はなんとかするしかないなって感じです。だって知識の確認だから仕方ない。ただ、文章に合うように探せばある程度は絞れるから後は文章がおかしくならないかだけ気にして解きます。
財務諸表について
第5問は清算表なので、ひとつひとつの仕分けはともかく大きく変わらないってこと。仕分けが優しければパーフェクト行ける。第4問にリース資産の仕分けや連結決算が多い。これはしっかり見解けば解けるかなって。連結決算を日商簿記2級の方が難しいし、問題自体は優しいです。
財務分析について
財務分析に出てくる計算式のうち半分は自分が自社の経理を分析する上で考え出していました。つまり自分で計算式を作れていました。経営分析するにはこうやって計算したら良いのでは?とすでに利用していたものです。ただ、計算式の利用は出来ても式に名前がついているので、どの式がどの名前かを覚えるのに一苦労。そして残り半分は初見の式でした。
第3問と第5問は財務分析の計算ができれば良いので、ここは公式の意味を確認してしっかり式を思い出せればよいだけ。しかし、分母が何だった?とかは最初はなります。自己資産比率の分母は総資産だけど、負債比率だと分母は自己資産だとか、期中なのか期末で良いのか。純キャッシュと営業キャッシュの違いとか。まぁ慣れればできますよ。
そして第4問が損益分岐点問題が多い。で、これが分かっていなかったので、これ土曜日の夜。つまり前日の夜に初めて理解しまいした。それまで公式に当てはめて計算だけしてたけど、理解しないと解けないってなったから理解しました。たぶんこれ専門学校の講師よりうまく説明できるよ。だって自分で理解したもん。
原価計算について
もともと原価計算が苦手ではないので、よほど変なこときかれない限り解けるはずなんだけど、過去問でイレギュラーなものを確認。後は損料計算とか、割り戻し、値引き、割引の違いとか確認かな。
第5問は計算ミスさえしなければ解けると確信して。電卓で計算し直すと何回やっても毎回違う結果になることありませんか?やってることや式が合っているし分かっているのに答えが出ないってこと。これけっこう辛いよね。落ち着いて電卓叩くと正解するみたいな。
合格体験記(財務分析・原価計算の科目合格)
2,3日前から勉強すると頭が活性化するからなのか、緊張のせいなのか夜眠れなくなりました。前日は胃が辛く、体が硬く何をしてもほぐれず吐き気が治まらない。決して病気でないとも思う。寝不足と緊張で食べれず眠れず。子どもを実家に預けて、夜は早くから布団に入るものの眠れず深夜1時や2時の時計の針を確認する。うつらうつらですぐに目が覚め、4時に諦めました。6時には何か口に入れないとと思いつつ、夜中から吐きそうで嗚咽。そして、血尿。数日間は痛かった。
8時に家を出る予定が7時に家を出て会場に向かい。一番乗り。たぶん試験官より早く着いています。試験会場でうつらうつらして待ちます。勉強して待ちたいのに、見る余裕なし。ここで試験が始まります。
財務諸表
問題を見てすぐ題4問を確認。仕分けか連結決算がこればと淡い期待を打ち砕かれます。会社資本の計算です。え?いままでこんなの聞かれたことないよ?
日商簿記2級の直後ならできたけど、1年前の記憶ない。財務諸表の範囲が広すぎる。
後回しにして第5問を確認。こっちにリース資産が出た!単体なら解けるけど複合問題で出てしまった。利息費用のリース費用の内訳が分からない。
このときもうダメだと思った。第5問はリース資産以外は分かるけど、減価償却に関わってくるからキツイ。他にも絡んでくる。有価証券の評価損益とか完成工事高や完成工事未収入金とかは計算できるのに、リース資産が分からないから結果最後まで行きつかない。
第2問と第3問の穴埋め、正誤問題を解き、記述はなんとなく書いては見たものの相当厳しいことが分かった。
というわけで、書いたものが全て正解でやっと合格点くらいです。なので厳しい。本当に厳しい。うっかり合格していないかなって希望。
財務分析
財務諸表が終わって気落ちした状態と気が抜けた状態でスタート。
寝てないのもあって頭が回らないのかも。第3問から始めたけど、あれ?どれも使えない?まったく進まない。これ本当に解けるの?って思って後回し。どんどん自信がなくなってくる。
第4問が比較的解けて損益分岐点じゃなかったから意外とシンプルだなって思った。
続いて第5問。とりあえず聞かれたものをバンバン計算して、付加価値だけ解けない。だって材料費とか見当たらないんだもん。計算で求めるのか?記号問題も最後のふたつを残して埋めれた。で、後回し。
第3問に戻ってよくよく考えると、分かるものを順番に求めるのと、分かっているものを確認することで徐々に埋まり、あれ?これ解けるんじゃね?って解ききりました。
ここで気持ちがようやく落ち着いてきました。
第2問の記号と第1問の記述を書き込んで後回しにした問題を解きます。
第1問のキャッシュコンバージョンサイクルは勉強中にこれ初めて見たから覚えとかなきゃ答えれないじゃんって思って読んでいたので、うっすら記憶に残ってた。
第5問の付加価値を見直して、資料に載っていることを発見。A3の問題用紙が大きくて見落としてた。これ分かればすぐにできるじゃんって求めて解答。
第5問のラストは損益分岐点だから、損益分岐点の固定費が販売及び一般費+支払利息だから、これは良しとして。変動費から限界利益を出すのか、売り上げ総利益から営業外収益+支払利息で出すのか迷って何度も電卓叩いて解答に合う数字を探した。
ここでラスト2問は逆数の関係って残り5分で気づいて、逆数になるペアがあるんじゃないかって探したらひとつ除いて他はペアになっていたので絞れず。そうこうするうちの固定費から求めた値が解答にあったのに逆数の答えがない?ずっと迷って終了の直前に桁をひとつ見間違えていたことに気づき慌てて書き直して即終了。
ほんとやばかった。でも、手応えはあった。
(正直、ほぼ寝て対状態だったので、問題用紙の資料を見落としや、分かっているのにできない状態が多々ありました。解答回収の後で受験番号と名前を書いたか、解答用紙に答えを書いたか不安になったくらい記憶が飛んでます)
原価計算
第1問はABC基準が分からず、なんのことやらってなった。
第2問の正誤問題をやり第3問の損料計算は普通に解けた。何も難しいこときいて来ない。
第4問を見た時によく分からない。何を聞かれているかも分からず。たぶん寝てないから頭が回らないのだと思う。
第5問を配点高いから慎重に解いているはずが、解ききった後で、車両の予定配賦に使った労働時間を見間違えていたことに気づき、やり直し。これ一番ビビった。分かっていても違う数字見てたら解けないじゃん。
この辺りから一日電卓をたたいているので指が痛い。
第4問を見直したら普通に組別計算の完成原価計算だったので、普通に解けた。なんで最初は分からなかったんだろう?しかも移動平均法なので、計算ミスすると単価にあり得ない数字が出るし、第1工程から第2工程に移る段階で異常な数字が出るから、解ききっておかしな数が出なかったのでこれはいけてますね。
この後は電卓で検算の繰り返し。ミスがないかをずっと確認で終わりました。
試験を終えて
全部落ちる可能性から全部受かる可能性まである中で、前日に苦手問題を克服し、更に理解して挑みました。
感触的には、財務諸表は非常に厳しい。財務分析は大丈夫っぽい。ただし、寝不足で解答用紙に書いた記憶が薄い。たぶん解答用紙に書いているよね?原価計算は計算部分満点かも。ただし、計算ミスがあれば配点が大きいだけに怖い。
ということで、3科目のうち2科目はいけてそうだけど、うっかり3科目合格と願いながら、とにかく一つでも多く受かっていてくれ思いました。
結果は財務分析、原価計算の2科目合格で財務諸表不合格でした。
2科目目と3科目目の財務分析と原価計算は1問目の記述ですら書いているから相当できていると思う。どちらも計算が主体で、理論的なものも難しくないので2科目目を終えて自信を取り戻して3科目目はパーフェクトだった。(←点数は公表されないので感覚で。)
合格体験および勉強方法 その2
勉強方法
財務諸表だけ不合格だったので、次の回ですぐさまリベンジです。
12月中は試験につかれたことと、年末年始の忙しさで勉強からは少し遠ざかって、1月の落ち着いた頃から再スタートしました。
2月末までに日商簿記2級の商業簿記の過去問+予想問題、建設業経理士1級論点別問題集、建設業経理士1級過去問10+2回分を解きました。
解くペースも速くなったので、1日で過去問4回分は解けるようになりました。
過去問を解いた手応えですが、記述部分の採点がどうなるか分かりませんが、過去10回分で合格率5割です。ただし、すべての回が70点±5点になっています。つまり余裕で合格もなければ、全くできないこともないって具合です。
ここからの勉強でどこまでこの得点を伸ばせるかが全てだと思っています。
直前2週間の勉強
分かる分からないは別にして、もう一回りします。日商簿記2級の商業簿記の過去問+予想問題、建設業経理士1級論点別問題集、建設業経理士1級過去問10+2回分です。
日商簿記の過去問+予想問題は難易度にアップダウンがあるので、とりあえず分からないをなくす方向で勉強します。前回の建設業経理士1級の第4問で純資産の部分を聞かれたので、”建設業経理士1級だけの勉強じゃダメだ。商業簿記ができること前提じゃん”と思いました。
なので、どの分野から出題されても良いように、いったん商業簿記を過去問を使って総復習です。
次に建設業経理士1級論点別問題集です。これ難しいです。複合問題ではないけれど、ひとつ一つ知らないものをなくします。用語対策にもこれ一回りしないとまずいです。
最後に建設業経理士1級過去問10+2回分です。日商簿記2級は120分試験だけど、建設業経理士1級は90分試験なので複雑な問題は出ません。計算も煩雑にはならないので、一度解いた過去問を解ききることで自信につなげます。
財務諸表の問題分析・対策
第1問:
用語対策はしません。論点別や過去問を解く中でなぜこの答えになるのかを突き詰めることで用語理解を目指します。
解いていく中で出てくる言葉をしっかり頭に入れていく感じです。
後は、損益と貸借の違い。経営、投資、財務の違いを主に意識すると良いのかなぁって思っています。
第2問:
これは過去問が活きてくる気がします。
記号問題だけど、時間はあるはずなので、試験本番もとりあえず最後まで解ききったら第2問に戻って来て、記号をしらみつぶしに検証する予定です。
そんなことせずに正解するのが一番なんですが。
これも用語対策と同じ方向になると思います。
第3問:
正誤問題です。
過去問でも全問正解はしたことないです。ここで一番大事になってくるのが、分かる問題を落とさないことです。
過去問を見ていると同じ内容を聞いていることも多いので、そこはミスらないようにしたいなと思っています。
第4問:
ここが難しいところです。
連結?JV(ジョイントベンチャー)?
よほど変わった問題じゃなきゃいいけど。
JVも新しいのは決算を聞かれているし、何らかの変化はありそうですね。
案外、連結は一番安心できるかも?
第5問:
これが一番重要なんだけれど・・・
過去問も第25回まではできるんだけど、
第26回のヘッジが厳しい。時価ヘッジでも、繰延ヘッジでも良いけど、時価ヘッジの時に法人税を求めるときに損金や益金に不算入って気づかなかった。
第27回はリース資産の利息をミスりました。
この第5問はどこか間違えると、法人税と純利益の両方も間違えるので、パーフェクトかどうかが大きい。
当たり前だけど、素直な問題でパーフェクトが一番安心する。第5問がネックになります。
合格体験記
大事なことは”過去問と同じ問題は出ない!”ということ
日商簿記でもそうだけど、過去問と似た問題がでればラッキーです。いくつかは同じような問題は出ますが、資格試験であり日々世の中が変化するいじょう、同じ問題ばかり聞かれることはないです。何らかの形で初めて見る問題が出ることに覚悟が必要です。
それを解いてこその合格だと思います。
試験開始まで
当日の朝は緊張していた。前回みたいに全く眠れないほどの緊張ではないものの、夜中に起きてしまいちょっと心配になった。
始まるまで体をストレッチしながら、過去問や記述対策に時間を使って、とにかく第1問を見るのが不安だった。
試験中
始まってすぐに第1問を見て、いけるかも?と自分を落ち着かせた。『引当金の意味。工事補償引当金と工事損失引当金の違い。』書けない問題ではない。第1問は解かずにすぐに第2問に移る。
第2問は記号問題。ファイナンスリースとオペレーティングリースの説明。これは良く見る基本問題。たぶん緊張しているし混乱しながらも記号を埋める。大幅に間違える問題ではない。
続いて第3問。正誤問題。これはあんまり良く分かっていない。なんとなく問題を読んで正誤をつけていく。ここは自信がない。惑わせる文章表現が多い。たぶん引っ掛けなんだろうけど自信がない。
第4問。減価償却は最初焦ってミスした。期首と言う表現しか出てこないから、期首を4月1日に勝手に決めて解こうとして、期末は年を跨ぐから・・・って解いていたら何年経ったのか分からなくなった。すぐに、期首・期末って表現に直して落ち着いて計算し直して、減価償却の会計方針の変更と誤謬の話だからって解いて、ラストの損失だけは勘違いした。引当金の計算が頭に残っていたから支出をしたから引かなきゃって思ってしまった。
ここまではいけてる予定。第5問。一通り問題を眺めて、知らない事がないことに安心。落ち着いて解くだけ。なのに、資産除去債務を計上するところはできて、時の経過による利息費用をどうするかで、一瞬頭が真っ白になった。やっぱり緊張すると飛びますね。いったんそこを飛ばして解いて、解ききれた安心感からそこに戻って考え直した。工事原価が一致したから時の経過による利息費用以外は正解しているはず。で、利息費用なんだから、当然、貸方借方のどちらにくるか決まっているし、相手の勘定科目も決まっているのでホッとしました。ここで、中途半端に解いたことと販売の枠が大きいことが気になって、再度解き直しました。ひと通り解いて引っ掛かりがないことを確認。ここで損益、法人税等、当期純利益、貸借の順に計算。法人税等と損益、当期純利益は計算上おかしな点がなかったのでOK。次に貸借を書き込んでいるうちに仮払い法人税等を発見。焦った。でも、未払い分が減るだけだからそれほど修正するものはなし。貸借の貸方借方が一致するのを確認して第1問に戻る。
第1問は覚えていること、分かることをありったけ書きました。あまり考えず訂正せず一気に書き上げるパターンです。ポイントを抑えて書けば大丈夫でしょう。
ここから見直し、余った時間を有効に使います。第2問を落ち着いて見直します。語群をひとつひとつ見直して、他の選択肢がないかを確認してひとつミスを発見し訂正。それ以外は手堅い。
自己採点をできるように答えを残します。第5問は当期純利益だけ書き残します。全部は無理だから。
第3問、第4問は手直しなし。計算ミスはないから自分が分かっているかどうかだけ。第5問は決算整理の貸方借方の一致を確認しておしまい。この後は電卓をたたいてずっと計算ミスがないかチェックしていました。
試験後
帰りは徒歩で帰宅。とりあえずできた感触はあるが、自分がそう思っているだけで全くできてないとかを心配していました。歩きながら問題を思い返してミスはないかずっと考えていた。家に着いても、気が気じゃなくて解答速報のサイトを探してずっと待っていました。で、気づいたのは速報の日付が試験当日ではないと言うこと。ガチで座って待ってたやん。
で、日が変わり自己採点をしました。
第1問の記述は良く書けてます。
第2問はパーフェクト。
第3問は大ミス。3つしか正解していない。3/8です。正誤問題でこれはない。自己採点していて吐きそうになった。
第4問は3/4です。最後の一つを間違えなければ・・・。損失なんだから修理分は損失だよねぇ。
第5問は当期純利益が一致しているのでまず大丈夫でしょう。当期純利益が一致するには損益が正解しないといけないし、資産除去債務の時の経過の利息費用や、機械損失の減価償却もあっているのでまず間違いなく大丈夫なはずです。
と言うわけで、第2問・第3問・第4問が30/44点ですが、第5問がパーフェクト36/36点、第1問が15/20点と予想して・・・
たぶん合格していると思います。たぶんです。だって配点とか公表されないから。得点も公表されないし、分かるの合否だけだもん。でも、たぶん大丈夫と自分に言い聞かせます。
見事合格していました。これで建設業経理士1級を取得です。
おまけ 参考までに
まず、2020年9月に3科目同時受験して2科目(財務分析・原価計算)を合格しています。このときの勉強方法は突貫でした。テキストを各科目順に一回り読んで3回分の過去問を解きました。これでひと月半ほど。で、1週間前にこれはヤバいと気づいて過去問10回分の問題集を買って一回り解いて受験です。これで2科目受かりました。
落ちた財務諸表はたぶん苦手なんだと思う。逆に財務分析と原価計算は得意なんだと思う。
2021年になって2月から勉強開始。
まずベース作りに日商簿記2級の過去問題集を解きます。過去問6回分、予想問題3回分、新傾向問題です。これでベースを作ってから、建設業経理士1級財務諸表の科目別問題集を一通り解きます。
ここで、意外と理解していないことに気づきました。
で、次に過去問12回分を一通り解きます。これでかなり解けるようになりましたが、新しいものほど難しいことや、どうしても回を追うごとに知らない単語が出てくることに気づきます。
ここで、科目別問題集をもう1周。ここで理解していないものを洗い出します。で、過去問12回分を解いて、ほぼできるけど、できないものを洗い出します。
これで試験の2日前です。試験の2日前は簿記2級の難しすぎて解けなかった問題を3問だけ解きました。(3回分ではなく3問だけね。)この頃には頭がオーバーヒートして動かない。
で、前日は用語のチェックだけしようと思ったけど、過去問を見直したら止まらなくなって12回分全部解いてしまいました。計算を頭でやって手を使わずに全部頭で解く解き方ね。これでないと1日で12回分は解けない。
当日は早めに起きて?起きてしまって用語のチャックを延々としていました。
因みに知らないと何も書けないので、ヘッジとリースに関しては日商簿記1級か公認会計士の初歩くらいの勉強はしました。だってヘッジとリースは鬼門だもん。ヘッジ要件とかファイナンスになる条件とか覚えたよ!
で、これでできなきゃおしまいだと開き直って受験しました。
日商簿記2級を1周、科目別問題集2(+1)周、過去問題集を3(+1)周しています。( )は前回に勉強した分です。