学校の宿題は是か非か?

宿題 ライフケアサポート部門コラム
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宿題の価値や意義を明確に

手放しでは喜べないプレゼント

今年の元日は実家で過ごしました。

久しぶりに実家で美味しいものを食べ過ごす時間の中で、子どもに渡したいものがあると一つのプレゼントをもらいました。

古き良き時代の『模型飛行機』

(子どもから見て)祖父からすると孫に楽しんでもらいたいと言う思いがあったのだろうと快く受け取りました。

自分の子ども時代に思いをはせて、同じ喜びを共有したいとの気持ちは分かります。

次の日になり、いざ開封してみると難しい。もらった時点で袋に”上級者向け”と書いてあったので大丈夫かな?と言う不安はありました。開封して確信に変わります。これはたぶん作れないよ。

まず説明書が難解です。さすが昭和時代の代物。分からない。

今のように、手順が書いてあるわけではなく、模型の全体像が描かれており、その部分ごとの組み合わせ方だけが載っています。つまり何をどの順で作ればよいかは分からない状態です。

つぎにパーツに名称がありません。どのパーツがどこに使われているのか、さらには袋に入っているのが何のパーツなのかも書いてありません。なので、パーツの直径や長さから判断するしかないのです。

ここまでなら、頑張って作ったかもしれません。

ここからが本題で、パーツを必要な長さに計って切る必要があります。そう書いてあります。これが厳しい。どれが何のパーツか判断するのが難しい理由がこれです。長さまであっていればこの部分だねって分かりますが、自分で切るとなると、1mm程度の直径の誤差のような違いで判断しなくてはいけません。

次に、正しいパーツと組み合わせが分かってもはまりません。これには苦労しました。

今時の組み立て品は物が通らないなんてことはほとんどないし、必要な工具は付属品として付いています。今回の代物は普通ではパーツが組み合わせられないし、はさみではなくてペンチ、キリなど工具がないと作れないのです。

次に、知識がいります。プラスチックやアルミは火であぶって柔らかくするとか、木は乾燥させて膨張を減らすとかしないと通らないはまらないです。

当然?子どもは全く手伝いません。結局すぐには出来ずに半端な状態で飾ってあります。二日かけてできないので、ちょっと時間があるときに続きをやります。

置いておく場所もないし、パーツが細いので気を付けないとすぐに折れてしまいます。

だから、手放しでは喜べないのです。

これ、プレゼントとして渡して作らせるのではなくて、一緒に作るとこまでしてくれたら最高のプレゼントなのにってなりました。

プレゼントで渡すには難易度が高すぎるし、期待している気持ちは理解できるので簡単にあきらめることはできない。

そもそも、現代人には工具も知識も必要で難易度が高すぎる。

学校の宿題は何のため?

宿題のレベルや量は”自分に”合っているか?

なぜ模型飛行機の話を書いたのか?

宿題と似てるなと感じたからです。

1 こちら側が欲しがったわけではない

2 相手は好意で行っている(宿題だと必要とか良いことだと思っている)

3 レベル(や必要な時間)があってなくて、きつい

4 宿題に関してはさらに強制や強要される ← ここが一番のポイント

宿題を出して欲しい家庭はそれで良いと思います。宿題自体を否定するつもりもありません。

ただ、強制するものではないし、無理やり出させるものでもないです。また、成績や評価に入れるものでもありません。大学の研究のように課題自体が評価の対象になるものなら良いのですが、小中高では宿題を意欲や態度と評価してもそれは間違った評価にもなります。学校の宿題は意欲に評価されて、自主学習や塾で学ぶのは意欲に評価されないのは間違ってますからね。授業態度を態度として評価するのは分かりますが、宿題は態度ではないですからね。

特に出来ないほどの量を課題として渡し、出来ない生徒を追い込む術として利用している学校も見受けられます。

宿題のデメリットは2つ

1つ目

一番怖いのが、何も考えない子が出来上がっていくことです。

これに気づいていない保護者も多くいますが、宿題のみで学習すると自分で学習計画を練る力がなくなります。また、勉強できない子が出来上がります。

宿題をして勉強ができない?と思われるかもしれませんが、宿題で伸びる子もいますが、宿題で勉強ができなくなる子の方が圧倒的に多いです。

(宿題をせずに遊べばよいと言っているのではないです。自分に見合った学習がありますよと言うことです。)

これは言われたことをそのまま行い、内容を理解していないことが発覚しにくいからです。特に宿題を提出して、宿題の内容そのままでテストを行う学校だとなおさらです。

小学校までは成績が良かったのに中学になったら途端に成績が下がったなんてことが起きたら理由はこれです。

中学で発覚するより高校で表面に出てくることの方が多いのですが、高校だと「学校のレベルが合わない」と誤解してしまって気づかないようです。教えてみると、中学までの内容が全然理解できていなくて、話を聞くと「中学までは宿題をしっかりやっていればテストができた」と言います。

2つ目

反復練習の宿題。

反復練習は学習に効果的と思われている人いませんか?反復練習は解答の速度を上げることと作業を正確にすることはできますが、学力は上がりません。

作業効率と学力は別物だからです。ただし、試験の点数をあげるには効果があります。

かく言う私も難関資格と呼ばれるものをいくつも独学で合格しているので反復練習の重要性は理解しています。資格によっては数十年分を何周もしましたからね。

ただ、反復練習をするにあたっては”理解をしていることが前提であること”と”単なる作業にならないこと”が大事です。

たぶんですが、学校の先生はテストの点を取らせることを重要視して、学力を伸ばすことや理解をさせることをしていないのではないでしょうか。もしくはテストの点が上がると理解してるとか学力が上がったと誤解しているか。

学力や理解とテストの成績は必ずしも比例しないので、気を付けないと中学までの優等生や高校までの優等生にしてしまうのでかなり注意が必要です。

子どもの宿題を見ていると作業的な宿題が多いと言うか作業しかないのでこれではまずいなと感じています。

算数や数学で言うと計算ばかりで理解を問う機会が少ない(ほとんどない)こと、国語で言うと漢字ばかり書かせて文章を読解させる機会がないことです。

算数や数学で「計算だけ出来ても問題は解けないよ」と言われると納得されるのではないでしょうか。

「学校で学んで理解したから、家庭では反復練習」と学校(先生)は言うかもしれませんが、かなりバランスが悪いように感じます。実際、バランスが悪くて困っています。

良い宿題とは何か?

まず最初に言っておくと、”宿題のレベルや量が合っていないこと”そして”理解と反復練習のバランスが悪い”と指摘しているだけで全面的に宿題を否定しているわけでないです。

自分に合った学習や自分に必要な学習を自分で考えて、自分で計画して学習できることを目標にしてほしいと思っています。

自分の得意不得意ではなく、何ができて何ができていないかを知ることが大事です。

1 宿題は提示するだけで、提出は任意

2 宿題は複数提示して、選択させる

3 宿題は少量にして自主学習をプラスできるようにする

4 自主的に学習することを評価し推奨する

5 出したかどうかではなく、学習内容が理解できたかどうかを判断できる内容を宿題にする

この条件で宿題を出してもらえたらかなりの子が伸びるのですけどね。

宿題や学校、または教師とそりが合わずに学校に通えない子たちもこの感覚で学ぶと自宅でも充分伸びますよ。

もし、お困りごとがあればSGYライフ&ホームへご相談ください

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