7月の初旬に富士山登頂を目指すも悪天候のため中止。このまま延期で日程が決まらないものの、練習だけはしておきたい。
そして、一度諦めたものをそのままにしないと言う私のエゴなのかもしれませんが、子どもたちにも諦めて終わりではなく、工夫や練習をして超えていくことを覚えて欲しいと言う思いから再挑戦になりました。
前回の断念のお話はこちらです。
今回は乙女渓谷キャンプ場で前泊して、早朝からスタートすることと、二ノ谷ではなく三ノ谷ピストンで挑戦することで登山時間を短縮し時間に余裕を持たせました。
結果は如何に・・・
乙女渓谷キャンプ場での前泊
所在:岐阜県中津川市加子母123
管理:加子母森林組合(かしもしんりんくみあい)
小秀山を登る際に子連れで登るにはどうしても早朝スタートが必須とみて前泊です。
家を9時頃出発し、国道19号線を走り、中津川から国道257号線を下呂温泉の方向に走ります。道の駅花街道付知(はなかいどうつけち)を越え、道の駅加子母(かしも)を通り過ぎて横道に入り白川沿いに登ると乙女渓谷キャンプ場があります。標識もあるので道迷いはしないと思います。下呂温泉に非常に近いので、小秀山を登る人の中には前泊や下山後に下呂温泉に立ち寄る人もいます。
さて、乙女渓谷キャンプ場のコテージ泊ですが、一言でコテージと言っても千差万別です。ここのコテージはなんと何もありません。
今回は7畳のコテージをお借りしましたが、7畳の平らな空間だけです。床の木材に茣蓙を引くだけです。(茣蓙は丸めておいてありました)
それを知っていた私たちは布団を持ち込みで来たので布団を敷きましたが、寝袋の人も多いのではないでしょうか。避難小屋に宿泊するような感じです。
ちなみに10畳のコテージが川沿いで道を挟んで7畳、3畳のコテージがあります。3畳のコテージは安いので7畳のコテージより3畳のコテージ2つの方が安いのではと思いましたが、実際に見ると小さくて狭くて怖いです。
コテージには何もありませんが、管理等の売店にも何もありません。宿泊するときに管理棟で手続きをしますが、”売店”と書いてあるので何が売っているか聞きましたが、「水とお茶」だそうです。決してソフトクリームやコーヒー、ましてや軽食などを期待しないように!
宿泊日は昼過ぎに着いてのんびり川遊びでもと思いましたが、思いのほか冷たくて入れません。また、川の流れも速く、ところどころ深いので子どもを遊ばせるには不向きなのかもしれません。川遊び用の場所があるのかもしれませんが、渓流釣りをしている人がいました。川遊びをする際は大人がしっかり子どもを見るようにしてください。川の水が冷えっ冷えです。
夜ですが、真っ暗です。宿泊する人がいなければ自分たちだけになるし、怖いです。本当の山の暗さを感じることができます。かもしかはいたるところに出没するらしいです。
7月中旬なのに、朝は寒かったです。布団をかぶらないと寒くて寒くて。子どもにくっついて温まりました。
事前にどういう場所か知っていればお安くて使い勝手は良いです。管理等のお兄さんは優しくて対応が良かったです。
小秀山登山
三ノ谷ルートで登頂
2023年7月17日(月・祝)海の日に山に登ります。
前回の反省を生かして三ノ谷ルートで登ります。
前回の反省は二ノ谷ルートでは夫婦岩から分岐・兜岩までで疲労してしまい、そこからペースが崩れたと思いました。と言うのも私たちの場合はそれぞれ歩くペースがバラバラなので待ち時間が長く、待つ間に消耗することが避けられなかったからです。
6:22 出発。林道を通り三ノ谷登山口まで歩きます。ここまででもけっこう長い。朝は寒いかと思いきや、歩くとすでに暑かったです。
7:29 三ノ谷登山口到着。ここまでのペースが遅い。そして、ここでアクシデント。なんと伐採作業のため迂回ルートがあり、正規の三ノ谷ルートが600mほど閉鎖されている。川の横を歩き、仮設ルートを歩きます。無理やり道を開いたようなルートなので歩きづらい。また、道が細く傾斜がきついので下りは危ないと思いながら登り続けます。
正規ルートまでの途中で一番上が「帰ろ」って言ったので、ちょっと怒りました。辛いときに弱音を吐きやすいのはなぁ。「辛い」とかだったらまだよかったのに。
とにかく一番上が「分岐まだ?」、「三ノ谷ルートまでまだ?」と何度も聞くので苦しいのだなと。三ノ谷は風が通らなくて、日影が多いものの無茶苦茶暑いです。ここ、下りでも暑いもん。
11:00くらいに分岐に到着。前回より2時間早く登山開始して、30分ほど登山時間としては巻いているので今回は山頂まで行けそうです。
すれ違う人も応援してくれるし、「山頂まで行くのですか?」と聞かれたり。やっぱりこのメンバーで登る山ではないらしい。
前回は第2高原を越えて第3高原手前の山頂を目視できるところで引き返したので、ものすごく悔しかった。その地点を超えると子どもたちも「前引き返したところは?」、「もう超えた?」と確認してきました。
ちなみに兜岩付近からは蜂が付きまとってくるので、あまり休めず、とにかく歩き続けて蜂が寄ってこないことを祈ります。
13:00 最後の坂を上りバイオトイレ+避難小屋兼展示室のある建物に到着。中を少し見学して、
13:16 登頂成功。子ども4人引き連れて、6時間54分かけてたどり着きました。
山頂は残念ながらオコジョがいませんでした。暑いし、早朝かもう少し涼しい時期でないと出てこないのかも?
二ノ谷ルートで下山
山頂で景色を楽しむも暑いので長くはいられない。山頂小屋に移動するも暑い。小屋と山頂の分岐あたりで休憩し、
13:30 下山開始。下山ルートは二ノ谷ルート。
二ノ谷を選択したのには理由があって、登りで三ノ谷を歩いた時の暑さと迂回コースの危なさです。二ノ谷を登る人は知っていると思いますが、二ノ谷は川沿いを歩くので午前は涼しいのです。逆に三ノ谷は風が通らず午前も午後も暑いのです。なので、持っている水分量から少しでも涼しい方を選びました。川で水浴びをして体を冷やすこともできるし。
もう一つの理由は、迂回コースより二ノ谷のように道がはっきりした方が良いのではないかと言うことです。子どもなのでどちらにしてもペースは落ちるので、そこまで変わらないのではと言う判断です。夫婦滝まで抜ければ道ははっきりするので大丈夫だろうと。
とは言え、ここまでの疲労もあるのか進みはそこまで早くもなく、兜岩を越え分岐まで行くと時刻は
15:30 これだと前回と変わらない。それでも距離は二ノ谷の方が短いのでとりあえず進みます。かもしか渡を下ります。ここはなんともなかったです。それよりは全体的に下りがきつい。
一番下がぐずるので抱っこしたいが抱っこで下りれる険しさではない。これだとふたり揃って滑落しそう。とにかく子どもたちが落ちないようにだけ気を配って降り続けます。
歩いていて、太陽の位置を見ながら急ぎます。かなり危ない。日が暮れる前に孫滝まで抜けて、いったん水浴び。子どもも少しだけ休ませます。ここから夫婦滝までも長い。
(19:00) あえて時計を見ませんでした。夫婦滝を抜けるときにまだ明るさは残っていましたがこの時点で19時を過ぎるかどうか、もしかしたら過ぎていました。管理棟までの道を急ぐも日暮れの方が早い。途中から道が見えなくなってきました。子どもが持ってたミニライトで足元を照らすも、階段なのか段差があるのか分からず何度も転倒。自分が先頭を歩いて道を確認しながら危険個所は教えての下山。途中で真っ暗になり、人工の明かりが見えてこれが管理棟だと確信。街路灯の明かりに救われました。
19:55 下山完了。13時間33分の大冒険でした。
よもやま話
下りですれ違った人たちは、私たちが兜岩での下りだったので、もしかしたら山頂小屋に宿泊の人たちなのかもしれません。
山頂の小屋はかなりきれいでトイレもあるので、水や食料があればそれなりに快適に過ごせると思います。
車に乗り込んで帰りの支度をして、発信する前にいったんルームライトを消したら真っ暗。本当の暗闇でした。山の中で明かりがない暗さは本当に怖い。子どもたちがライトを消した瞬間に「怖い。ライトつけて!」って叫んでました。
これで、日暮れまでに下山しないといけないことや、山が怖いことも分かったと思います。
とりあえず無事帰宅できて良かった。
小秀山初心者へのアドバイス
小秀山は登りが二ノ谷で下りが三ノ谷が定番化しています。初心者はあまり来ず、健脚と言うかそれなりに経験者が来ます。
8時間30分ほどで往復できるので、6時くらいから登り始めれば休憩入れても夕方前には下山できます。
スピードに自信がない人は午後から登って山頂で1泊するのも案に入れると良いでしょう。
登山時期は降雪や積雪時期と暑い夏場を避けることをお勧めします。山頂付近は日差しをもろに浴びるのでかなり暑いです。風が吹かないとかなりきつい。いるだけで体力を消耗します。
今回みたいに子連れでは厳しいですが、大人なら二ノ谷下山は出来なくはないです。それなりに経験があれば大丈夫です。三ノ谷の方が安全ですが、とにかく暑い。ただし、二ノ谷も朝は涼しいが夕方は暑いです。水があるので体を冷やせます。
三ノ谷の登山口から管理棟までは農道ですが、登山道を下りて左方向です。川の音を頼りに下るように歩けば大丈夫です。
初めて行かれる方は参考に!
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