【子育て論争】無痛分娩vs自然分娩? 幼稚園vs保育園?

Child rearing generation SGYライフ&ホームコラム

はじめに

最近のニュースを見ると世間を2分化して対立させる話題が多いです。実際にはケースバイケースや個々の判断で決めれば良いものを対立を煽ることで注目させたいのか、実際に注文度が上がるからそうせざるを得ないのか。

単純化させる方が楽であることは確かですが、複雑のものは単純化できませんからね。

無痛分娩vs自然分娩?

幼稚園vs保育園?

これから出産を迎えるご家庭や、未就園児がいらっしゃるご家庭では気になる内容です。

でも、この話題は参考程度に読む分には良いのですが、2択論争は正解がないのに、どちらかを正当化しどちらかを否定するので要注意。メリットデメリットが自分に合うか合わないかで判断しましょう。

2択論争は「小学受験vs中学受験」や「私立vs公立」、「地方国立vs有名私立」、「自宅通学vs下宿」、最後は「給料vs休日」や「ワークライフバランスvsライフワークバランス」、「都会暮らしvs地方暮らし」と延々と続いてしまうので、その時々で自分に合ったものを選択しましょう。決してどちらかが正しいわけではないです。

無痛分娩vs自然分娩?

一時期、「無痛分娩は子どもを産む痛みがないから、子どもを可愛がらない」なんて話がありましたが、最近はさすがに聞かなくなりました。

子どもにかける愛情は子どもと過ごす時間にあります。無痛分娩でも自然分娩でもお腹の中で子どもが過ごす時間は変わらないので、出産するときの違いだけで、子どもにかける愛情に大きな違いはでません。

産まれてくる子どもはお腹の中で1年近くの間、母親と一緒に過ごすことになるので、出産の選択で何かが変わるわけではないのです。これは帝王切開でも同じです。

どんな出産方法でもお腹の中で大切に守り育てたことに変わりませんから。

自然分娩と無痛分娩は個人の考え方やリスクのとらえ方が大きくて、医療行為なので必ずしもゼロリスクではないことや、無痛分娩とは言うものの痛みを和らげるだけで痛みがなくなるわけではないことから自然分娩を選ぶ人もいます。

個人差が大きくて、自然分娩を選んだ人でも、「耐えられない痛みではないからふたり目も自然分娩で」と言う人もいれば、「もうこりごり耐えられない」と言う人もいます。同じ人でも生まれてくる子どもによって、出産時間や痛みも違うようです。

無痛分娩を選んだ人でも、「これだけ痛いなら自然分娩でも良かった」や「痛みを和らげてこんなに痛いなら自然分娩なんて考えられない」と言う人まで様々です。また。出産中にカテーテルを入れることに不安を覚える人もいます。

どちらにせよ、メリットデメリットを考慮のうえ個人や家庭で決めたものを周りの人たちが支えていくものです。

保育園vs幼稚園?

そもそも対立していない

保育園と幼稚園を対立させても仕方がないのに・・・と思ったのが、”保育園vs幼稚園”の記事を見たときです。vsってどういうこと?

管轄が違うので役割が違います。対象年齢も保育時間も違います。

管轄

認可保育園、認可外保育施設 → 厚生労働省

幼稚園 → 文部科学省

認定こども園 → 内閣府

対象年齢

認可保育園、認可外保育施設、認定こども園 → 0歳~就学前

幼稚園 → 3歳~就学前

時間

保育園 → 原則朝から夕方まで(園によって土曜日や延長保育も)

(認可外保育施設 → 施設によって24時間も)

幼稚園 → 昼過ぎ頃まで(園によって午後、土曜、長期休業中(夏休み等)の預かり保育も)

認定こども園 → 昼過ぎ頃まで(保育を必要とする場合は夕方や土曜日も)

そもそも対立していない

なので、まず年齢で区切られていることは大きく、次に”保育を必要とする事由”に該当するかしないかで分かれてしまうので、家庭の意思で入りたいところに入れるわけではありません。

バス通園ができるかできないかや、朝や夕方の預かり時間も園によって異なるので、結局保育園と幼稚園で迷う以前の話になってしまいます。

幼稚園・保育園選びの重要なポイント

預かり時間や通園バスがあるかないかで通える通えないが変わると思いますが、施設や設備のきれいさや園庭の広さ、行事の多さなど気になるポイントはいくつかあると思います。

目を見て話しているか

私が重要視しているポイントですが、子どもの目を見て話しているかです。育児とは子どもと過ごした時間です。教育とは子どもと向き合って話した時間です。

私が出会った中で素晴らしい幼稚園の先生がいて、園児が登園して寄っていくと必ず目を見て「○○ちゃん、おはよう」と言ってくれます。必ず目の高さを合わせて向き合って言ってくれます。これができる先生って意外と少ないんです。

また学級崩壊している小学校の授業をみる機会がありました。授業中の先生は楽しそうに授業をしていましたが、一部の児童は楽しそうに一部の児童は明らかにつまらなそうにしていました。ものすごい差だなと思って原因を探ってみると、その先生は教室の中央にしか目が行かないのです。なので教室の中央から後ろの方は前を向き授業に意欲的で、教室の前2列と両端の列はつまらなそうにしているのです。最前列の端の子が本当にかわいそうでした。

先生たちってみんなが子どもの目を見て話してくれるわけではないのです。ただ、その結果は歴然と現れます。

毎日の園の様子

もう一つの重要なポイントは送り迎えにあります。小学校以降は校内の様子を見る機会がありません。授業参加や行事、保護者会などだけです。しかし、保育園や幼稚園は毎日の送り迎えの際に園の様子を見ることができます。

園児は予想外の動きをします。泣いているとき、怪我したとき、駄々をこねるとき、甘えるとき、こういった時に園の先生たちがどのように対処するのかを観察します。

入園式や行事などでは見られない園の日常をみることでその園がどのように子どもと接しているかが分かります。

安心して預けるとができない園だと、園と保護者が揉めているのを見かけることもあり、その時の園の対応や問題の内容などが分かることもあります。頻繁に保護者とトラブルを抱えている園は要注意で早々に転園した方が良い場合もあります。

送り迎えをするとバス通園では気づけないことがたくさん分かるので、時間的な労力はかかりますが、メリットもあります。

ネット情報は当てにならない

保育園や幼稚園選びて気を付けて欲しいのが、”ネットの情報は当てにならない”です。近所の口コミや仲の良い保護者同士の直接の話は信憑性がありますがネットはもう何のあてにもなりません。

原因ははっきりしていて、ここ数年ネット上でマイナス評価が書き込めない状況になっています。10年ほど前までは良い内容も悪い内容も書き込めたのですが、悪い内容が営業妨害や誹謗中傷に当たるのではないかと言う懸念から悪い口コミがネット上からなくなり始めています。

これは良いことのように思うかもしれませんがかなり危険です。正当な評価はプラスもマイナスも両方必要だからです。

プラス評価だけでマイナス評価が伝わらないと、賛否がある突飛な園は賛成部分だけが特徴的に評価され、批判部分は隠されてしまうので実際に入園してから”こんなことだとは思わなかった”となります。

逆に可も不可もない普通の園は何の評価もされなくなります。

また、ステマ(ステルスマーケティング)と思われる内容も散見されました。園の先生(従業員)だよね?と思う書き込みもあります。ステマ規制があるので今後は変わっていくかもしれません。

遠方に引っ越す場合はネットを頼るしかないかもしれませんが、引っ越しに限らず実際に通い始めないと分からないことは多いです。

入園を避けたい保育園・幼稚園

保育園や幼稚園選びは非常に難しく入園するまで分かりません。

見極めポイント

ですが、ここは避けた方が良い決定的なポイントがあります。

それは経営難の幼稚園・保育園です。

この経営難財政難の園だけは避けた方が良いです。なぜかと言うと大事故が起きるからです。ニュースに取り上げられるほどの問題が起きる園は経営状態の悪化から、無理な経営、運営を続け最後は事故を起こし閉園に追い込まれます。

経営難の園でも、規模を縮小したり、計画的に閉園したり、各種費用の値上げをしているところはまだよいです。ただし、子どもの数自体が減っているので、基本的に子どもの奪い合いになるので、経営難なのに無理やり運営を続けるといつかは大事故や職員離れ、倒産といったことが起きます。

日本は、若者が選挙に行かないうえに政治に無関心でニュースを見ない見ても分からない状態なので、教育や育児に関する給付がどんどん削られ支払う保険料は上がり続け、逆に高齢者には給付金、残薬は年間数千億円だし、来日外国人には無条件で給付金、留学生は渡航費用+学費+生活費を支給です。

このままだと10年ほどで現在の保育園・幼稚園は3割から5割が倒産で閉園です。

見極め方

まず、幼稚園・保育園ともに在園児の数が維持できているかを見ます。慢性的に経営難だとこれでは見分けがつかないので、そのときは評判や園の様子を見ます。

次に幼稚園ですが、在園児数が維持できていないのに、保育園を併設したり、認定こども園を目指したりしていないか?です。これは経営難の園の見分け方です。園が財政的に健全で規模を拡大するためにやるなら大丈夫です。少子化で子どもの取り合いに巻き込まれている園は3歳からの募集ではなく、0歳児から受け入れてそのまま幼稚園につなげるため、保育園の併設や認定こども園への移行を目指します。なので、在園児数が減っているやクラスが減っているときに、このような動きがあれば園児を確保できていないのだなと考えます。

さらに、幼稚園・保育園ともにですが、フリースクールなどの別事業に手を出していないか?です。フリースクールは小学校以上の教育です。対象年齢も必要な知識も技能も違います。保育とは別事業に手を出し始めたら不安要素は大きくなります。本来の保育はどうなるのか?ということも含めて。

経営が安定していて、困っている子どもを救いたいと言う思いから、規模を拡大するなら安心して子どもを預けられます。

しかし、園児確保や経営的な問題で、幼稚園が保育園を併設したり、認定こども園に移行したり、あげくにフリースクールを併設したらいよいよ危ないなと考えることができます。

10月1日に幼稚園は入園希望を出すので、11月現在はすでに入園先が決まっている状況かと思います。入園する前に今一度確認してみるのも良いかもしれません。在園中に倒産や職員の大量退職、事故などを回避するには経営状態や園の日常を見るのが一番です。

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