何が一番困るのか?
子どもが学校に通わなくなって一番困ることは何か?それは保護者の時間がなくなることではないでしょうか。
もちろん、成績や友人関係に不安を抱えることはあります。
子どものために時間を全部使える家庭は対応できることが多くても、共働き家庭で子どもが学校を休むと子どもだけを家に残すことに不安を感じたり、仕事を休んでしまうことが一番困るのではないでしょうか。
親が仕事の時間、家事の時間、子どもとの時間をうまく調整していかないと親の方が滅入ってしまう傾向にあります。
子どもの気持ちも分かるけど、”イライラしてしまう”や”なぜ学校に行けないか問い詰めてしまう”などです。
親の時間の使い方や気持ちの持ち方が重要になってきます。
不安や悩みを抱えている方はご相談ください。
学力と成績
学校に通わないと成績が下がるのでは?と不安に思う人も少なくありません。
結論を言うと、学校に行かなくても学力は下がりません。成績は好成績を取りづらいです。
まず学力と成績は違います。この認識は大事です。成績は学校に通った方が良い成績を取りやすいです。成績は学校の教えた通りのことができるかを確認しているので、学校に通う方が成績は良くなりやすい。
ただし、教えた通りのことができると言うことと、理解していることは別物です。数学で例えると”公式を覚えて代入しているだで、何でその公式を使っているかはわかっていない”ということがあります。他にも授業でなんとなく出題する問題を先生が匂わせているので学校のテストはできるけど、いざ模試を受けてみると全く手が出ないと言った状況もあります。
成績で上位を取りたいときは学校で出題範囲や問題の内容を知っておく必要はありますが、勉強をしていれば成績上位はともかく中間層の成績は充分取れます。
また、学力に至っては学校に通わないから下がると言う事はあまり考えられません。
学校に通わなくて学力が下がるときは、心がモヤモヤして何も手がつかず気づくと1日が過ぎているような時です。学校に通わなくても少しずつ勉強していれば学力はそうそう下がらないです。ときどきマイペースに勉強できて学校に通うより学力も成績も上がる子がいるくらいです。
学校は勉強だけでなく副教科の授業もありますし、授業はクラス全体に行われるので、待つ時間もかなりあります。こういった時間が削減されるので、家庭で学習した方が効率よく勉強できる人がいるのも確かです。
学校に行かない理由にもよりますが、自分の学習方法や学習計画が確立できれば、学力や成績はさほど心配はいらないと思ってください。
コミュニケーション能力
”学校は勉強だけではなくて集団生活を学ぶ場所”なんて思っていませんか?そんなことありませんよ。
学校に通わないと友達関係が希薄になるとかコミュニケーション能力が育たないとかそんなことはありません。
”ある程度クラスや学校内でグループができてしまうと入りづらくなる”は確かにありますが、意外とそんなこと起こらないみたいです。
逆に、長期的に学校を休んだ子を受け入れる雰囲気のない学校には通わない方が正解だと思います。
名古屋市のいじめ問題でも、
名古屋市内の中学校に転校した生徒が、練習がハードで厳しいルールも存在しているソフトテニス部に入部して、11月後半から練習相手を頼んだが、手伝ってくれず、無視されることがあった。アンケートの回答でも、いじめがあったことをうかがわせる回答もあった。
と言うことですが、問題点がはっきりしていて、練習相手を組めるように周囲の生徒や顧問の先生がサポートしていないことと、学校が部活を変更できるように助言していないことなんですよ。
学校は不登校や転校生だけでなく、いろんな事情の生徒がいるのでどうサポートするかが重要なのですが、サポートする姿勢を見せないところは危ないので通ない方が正解のときがあります。
また、学校に通ったからコミュニケーション能力が養えるわけでもありません。
学校に通っていない生徒でも、友人はいるし、むしろ個人の性格に関わることなのだと思います。
コミュニケーションが苦手で誰とも話せず学校に行けないと言うのであればコミュニケーションが原因ですが、それだと学校に行ったから改善するものでもなく別の対応を考える必要があります。
因果関係は大切で、学校に行くからコミュニケーション能力が養えるのか、コミュニケーション能力があるから学校に通えるのかで言えば、後者の傾向が強いです。
学校に関わる悩みはいろいろあると思います。何か引っかかる、解決したいと言う思いがあればご相談ください。
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