管理業務主任者 合格体験記

qualification 資格試験 独学合格の必勝法

管理業務主任者

qualification Acquisition

管理業務主任者とは

管理業務主任者は独学で取得可能です。実務経験を積みながら独学で学ぶ人も多いのではないでしょうか。

前までは管理業務主任者、宅建士(宅地建物取引士)、マンション管理士で不動産3冠と言われた資格の一つです。(この中ではマンション管理士が頭一つ抜けて難しいです。)

今は賃貸不動産管理士と言う資格が新設されて不動産4冠となっているかもしれません。賃貸不動産管理士は宅建士をすでに取得している人に関して移行措置で講習によって賃貸不動産管理ができるので、宅建士の内容の一部が賃貸不動産管理に当たると思ってください。

管理業務主任者ですが、マンション管理会社を営む際に管理業務主任者の設置が義務付けられています。分譲マンションにはマンション管理組合が存在し、その管理組合から委託されるのが管理会社。管理会社は管理委託契約30ごとに一人の管理業務主任者が必要法定数になっています。

管理業務主任者の独占業務は

1 管理委託契約に関する重要事項の説明

2 管理委託契約書に記名押印をする

ことです。

国家試験に合格し、資格の登録を行ってから業務に携わることになります。

管理業務主任者試験(変更の可能性もありますので必ず確認してください)

受験資格:受験資格はありません。だれでも受けられます。

受験日:12月の第1日曜日(年1回)

申し込み期間:例年9月中

試験時間:13時から15時の120分

(一部免除者は13時10分から15時の110分)

出題形式:四肢択一式 50問

(一部免除者は45問)

合格基準点:35点前後(ここ数年は34~37点) 年によって変動します

合格率:20%前後 年によって変動します

試験内容:

区分所有法等(区分所有法、標準管理規約など)

民法等・管理組合の運営(民法、会計や税務など)

建築基準法等・建築設備

(建築基準法、都市計画法、消防法、設備や調査・診断についての実務的な知識など)

マンション管理適正化法(マンション管理適正化法など)

合格体験および勉強方法 その1

managerroom

勉強方法

勉強方法ですが、この年はころな騒動に巻き込まれ測量士試験が延期でマンション管理士試験の1週前になり、3週連続で国家試験を受けることになりました。

測量士、マンション管理士、管理業務主任者と3週連続です。測量士試験まではそれ以外の勉強が何もできなかったので、マンション管理士と管理業務主任者はそれぞれ1週間(6日または5日)だけ勉強して試験に挑みました。

TACのマンション管理士・管理業務主任者総合テキストを上中下と3冊買ったのですが、あまりに読みにくいためやめました。これは読まずに捨てました。お勧めもできないです。

1週間しかないという時間的な問題もありますが、読みづらいので読めないです。読むのが苦痛です。とにかく、分かりづらい。

当時、土地家屋調査士の民法を勉強したくて、民法改正に対応したテキストが欲しくて、2020年度版を買いました。しかし、慌てて作ったのかミスが多い。読んでてこれおかしくないか?と思うことがちょくちょくあるので、自分で考えて読めない人は間違えたまま覚えそう。

ネットで正誤表が出ているので、読み前に訂正を加えてからしか読まない方が良いよ。これはひどいテキストです。

ついでに見やすさですが、( )書きが邪魔です。( )って補足的なものだから主ではないのに主張が強すぎる。読み飛ばして読んで内容を補足的に読みくらいが良いのに、まるで文章の一部かのように目立ちます。後は文章の書き方も、主語が飛んでいたり、助詞が不適切だったりします。

とどめは例が分かりづらい。例で説明するって大事なんだけど、例が分かりづらく、その例えは何?って疑問に思います。ある程度、不動産に知識があればまだ良いけど、全くの未経験でこのテキストは選ばない方がよいです。

ちなみに民法だけなら、総合資格学院の必勝合格宅建士テキストの方が断然分かりやすいです。

というわけで、TACでも不動産、法律系はお勧めできません。さすがに、法律の条文をそのまま読むよりは分かりやすいのかもしれませんが、条文をいかに分かりやすく書くかを極めてくれないと読めないよ。

TACは簿記・会計はかなり良質なので、そこに引っ張られて法律系もTACにすると痛い目をみるので注意。すべてがダメと言うことではなく、選びましょうと言うことです。

マンション管理士試験から6日(1日2~3時間)だけ勉強して受けました。マンション管理士試験で勉強の仕方が分かったので、学習方法を修正して挑みました。

テキストを薄っぺらい直前総復習にして、さらっと読んで、1問1答に徹しました。

TACの管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート

まず数日でこれを読み込みます。基本を押さえます。これは読みやすく重要な要点まとめてあるので短期決戦の学習には良かったです。

続いて、

TACの管理業務主任者 一問一答セレクト1000

これも勉強するには良かったです。ただし、簿記(仕訳)の問題がごっそり抜けているので注意!

過去問形式の四肢択一式だと、正解をひとつ見つけるか、消去法でも正解してしまうので、しっかり理解しているか見極めたいときは一問一答形式が良いです。これは直前演習でも同じです。

ただ、この年は簿記(仕訳)の問題に一切触れずに受験したことが仇になります。過去問をチラ見すれば良かったと後悔。

受験体験記

50問120分なので、1問あたり2分24秒です。これってきついようでそこまで厳しくはないです。迷う問題が少なければいけます。

ただし、余裕はありません。今回の失態は仕訳の問題を一度も見なかったことです。

発生主義って言葉を試験当日に初めて問題で見て、”???”となった。意味さえ分かれば解けるのだけど、2分24秒ですからね。見て即答ができず仕訳2問を落としました。これさえなければです。

自己採点

自己採点の結果は35/50でした。合格点が分からないので確実とは言えません。合格ラインがこの前後に来ることは分かっているので、ギリギリ合格か一点に泣くかの瀬戸際です。

後は祈るのみ。「神よ!」

マンション管理士から1週間で勉強してよく持ち直したと思います。学習範囲がマンション管理士とかなり被っているのでメリットもありますが、管理業務主任者に絞った方が良かったかもしれないと思いました。

結果

自己採点35問で、例年なら合格と思っていましたが、この年の合格は37問。

みんながコロナで自粛中に勉強したのか、就職不安で必死になったか。それとも例年より簡単だったのか。

原因は分かりませんが、不合格です。6日だけ勉強して受かると思っている自分が甘いのかも知れませんが、10日だったら受かったなとは思っています。

でも、試験は受かるか落ちるかしかないので、何点差だろうが落ちたは落ちたです。

簿記(仕訳)の問題を1問でも練習すれば受かっていただけに悔やまれます。

ゼロベースでは無理ですが、ここまでに宅建士(宅地建物取引士)、日商簿記2級、建設業経理士1級を合格しているので、やり方(学習方法)を間違えなければ管理業務主任者は1週間(6日)の独学でも受かれます。

合格体験および勉強方法 その2

勉強方法

この年もマンション管理士の試験申し込みをしていましたが、まさかのフルマラソンの大会を申し込んで日程被りでマンション管理士を諦めてマラソン大会へ。試験は管理業務主任者に一本化。

この年は土地家屋調査士を第1目標に掲げていて失敗し失意の中で1週間前のマラソン大会で完走し自信を取り戻しつつある中での受験でした。

10月下旬から試験勉強とマラソンのトレーニングをしていて、勉強の方にかなりウェイトを置いていました。

まず、昨年の勉強を一度おさらい。

TACの1週間で仕上げる合格る(うかる)チェックシートをテキスト代わりに。テキストをガチ読みするとかなり時間がかかるので、労力を短縮してチェックシートで全体を把握する感じです。

TACの一問一答セレクト1000を手始めに2周。ここまででかなりやれている気がしていました。過去問なんて一度見たらどんどん覚えていってしまうので、なんとなく分かっていなくてもできる気がしてしまうんですよね。ただ、さすがに1000問もあると全問正解はきついですね。何度やっても間違えるものは間違える。

この段階で試験1週間になります。ついに直前演習だろうと思い、

早稲田経営出版のダブルマスターシリーズ管理業務主任者直前予想問題集に手を付けます。この問題集を選んだ理由はTACグループだけど、TACじゃないからかな。子どものお迎えの帰りに書店に寄ってパラパラめくってこれだ!と思ったのもあります。

3回分が収録されていて、易しい、標準、難しいの難易度設定があるから良いかなぁって。それで、まず手始めに易しいをやってみると、37点合格で35点。昨年の本試の結果みたいになってるやん。でも、見直すと実践が初めてだったので、問題の読み間違いや勘違いが多数発見。手応えとしてもまずまずなので、ちょっと安心しました。次に標準をやってみて、ズタボロ。あれ?問題が合わなかった?とちょっと疑問や不安に。ラスト難しいをやると33点合格なので、30点にも満たない何なら半分の25点くらい。流石に焦って、怖くなって、自己嫌悪になって、絶望して、ノートを床に投げつけ絶叫する私に子どもがそっとノートを拾って手渡してくれた。ほんとごめん。

もう少しやれると思った、でも実践練習したら全然ダメだった。やっぱり過去問だけではダメだ。試験ってのは過去問と同じ問題が出るわけではない。そして、物事は日々変化している。テキストを読まないってやり方も不安を増大させました。

試験1週間前になって、問題集をふたつ追加。問題集が届く前に、TACの一問一答セレクト1000をさらにもう1周。いままで問題集とかに書き込むの嫌いだったけど、ここで初めて、間違えた問題にチェックを入れました。

一問一答セレクト1000を3周したことで過去問は大丈夫だろうと、気持ちを整え、直前演習にシフトします。

追加した問題集の一つ目

TACのラストスパート管理業務主任者直前演習模試

いろいろ調べたけれど、TACかLECなら間違いないだろうと判断しました。3回分ある中で、1回目(易)、2回目(標準)は結果が出ませんでしたが、3回目(難)で良い結果が出て少し落ち着きました。やってる方向性は間違ってないなと。

ここまで来て、一問一答セレクト1000の間違えた問題だけをもう1周。

次は

LEC(東京リーガルマインド)の出る順管理業務主任者、当たる直前予想模試

問題も解説もTAC1本ではなく、別の解説や問題も必要だろうという考えです。これも3回分ありましたが、2回不合格、1回合格でした。正直レベルが高い気がしました。解いていない過去問を解いてみるとけっこう解けるので、直前模試や直前問題集ってと。ただ、このままだと合格率33%やんって不安にもなりました。

この段階ですでに試験前日です。前日は頭がパンパンでかなり苦しかったです。例の如く子どもは預けて、ひとりホテルで前日泊。

このホテルの前日泊でも一通り勉強し直しました。TACの直前予想模試とLECの直前予想模試は非常に良くて、問題集の最初に一通りの重要テーマや頻出内容がまとめてあり、覚えなければいけない重要な数字もまとめてあって助かりました。これを読まずに問題を解いていたので、改めて、試験前日に読んで頭の中でかなり整理できました。さらにTACの合格る(うかる)チェックシートももう一度全部読み直し、問題を解いて理解していなかった部分や、改めて読んで理解が深まった部分があります。試験直前でようやくこのレベルです。

合格体験記

試験前

当日は試験直前まではあまり勉強しませんでした。ここで勉強しても頭が疲れる?脳が疲労するだけなので。

時々、あれなんだったっけ?とか、このときはどうなんだろう?と疑問に思ったものを調べたりしていました。問題集や解説にないものでも、自分が疑問に思った細かいところは調べて納得していました。

例の如く試験会場には開始2時間前には到着し、外の景色を眺めて頭をリラックスし、ストレッチを繰り返して体をほぐしました。もはや試験前のルーティーンになりつつあります。

30分前になって着席。試験の注意事項や問題配布がされる中、管理業務主任者の試験って途中退室禁止ってものすごく繰り返し言うので緊張した。試験始める直前くらいになって初めて、「トイレに行きたくなったときだけは言ってくださいね。体調が悪くなる前に。」みたいなことを言うので、さっきまで”トイレも行けません”って繰り返しとったじゃんって思いました。まぁちょっとホッとしたけど。

試験中

いざ、試験開始。序盤の民法は迷うものもあったけど、概ね自信を持って答えていきます。今年は仕分けの問題が3問も出てラッキーと思いきや、1問読み間違えて、すぐに訂正。気を抜くと間違えますね。焦りました。

ここから標準管理規約や、マンション適正化などの分野に入っていくとしだいに難しくと言うか、もう分からない。しかも正誤を選ぶ問題じゃなくて、正しいものを幾つあるか?間違いは幾つあるか?なので、消去法もなにもできん。正しいものはどれか?や間違いはどれか?だと、その答えを1つ見抜けるか、3つ消去できれば正解できるけど、幾つあるか?は選択肢の全部を正解しないと解けないからキツイ。泣きそうになった。

それでも、時間はある程度余裕を持って解ききり、選択肢もできる限り絞って正解するように諦めなかった。正直、30問目くらいで心折れそうになって、自分に”あきらめるな!”って言い聞かせていた。”とにかく足掻け、藻掻け、そして落ち着け”って。

終了10分前になってもっと怖いことが起こりました。マークミスの確認のため1問目からマークを確認すると、2問もマークミスしてた。4番だと思っているのに2番をマークしていたり、こんなことある?プレッシャーってこういうことなんだね。受験生の皆さんもお気をつけて、マークの見直しは大切よ。

しかも、見直してもマークミスしそうになって、自分がこんなにできない人間だと思わなかった。

結局、3回もマークを見直して、マークシートと答えが一致しているか確認し、マークシートから答えを写して、帰宅してから問題用紙の解答と写しが合っているか確認しました。

こんな感じで終了です。

自己採点と感想

まず、マークミスの不安は消えない。たぶん大丈夫だと思う。後は、マークシートの消し残しって気になるよね?だってどんなにしっかり消しても消した跡が残るよね?初期状態に戻ることってないよね?ダブルマークとか不安しかない。

一応、消す意思をもって消したらまず大丈夫らしい。そして、消しあとよりも消しカスの方が反応しやすいらしいので、受験生の皆さんはしっかり消して、しっかり消しゴムのカスを払うようにしましょう。

自己採点は怖くてなかなかできませんでした。終わった時の手応えでは。無理っぽいなぁって感じでした。ただ、難しかったはずなので、合格点が低ければワンチャンあるかも?ぐらいな気持ちです。

ネットやSNSで他の受験生の反応とか見たり、合格予想点を探したりしているうちに、解答速報が見えちゃって覚悟を決めて自己採点。

序盤の10問が8問正解だったので、いけるかもと思い、最後まで採点すると37点/50点だったので、マークミスがない限り受かるってところでした。合格予想点もこれよりは低いのでたぶん大丈夫かな?マークミスしたことで念入りに確認したし、消すのもかなりしっかり消したし、自分を信じよう。

終わってみた感想だけど、テキストは読んだ方が良いね。どこから出題されるか分からないから。やっぱり一通り全範囲を読むのは大事。ただ、それでも知らない内容は出題されると思う。今回だと動物愛護法とかかな?

次に民法は論点理解だなぁってこと。”抗弁権があるのか?”って問題だと「抗弁権がありますか?」とは聞かれないわけで、A,B,Cの3人がいて、連帯保証人だの、連帯保証だのいろいろ言ってくるわけよ。だから、条文を聞いてくることはなくて、その状況がイメージできて、これは〇〇の事を聞きたいんだな?って反応できないと難しいね。因みに何を聞きたいかまではわかったけど、正解できなかった。悔しい。

自分の強みとして、経理はある程度分かっているので、仕分け3問はミスらず解けたのと、不動産登記法も大丈夫でした。今回の不動産登記法はちょっと難しかったよ。迷ったし。正解して良かった。つまり点数が取れた理由として強い部分で力を発揮したってこと。

と言うわけで、これから受ける方の参考になればと思います。

結果

合格です。

まぁ一発合格みたいなもんです。と言うと言い訳になるかな?昨年は一週間だけの勉強で受けたので悔しかった。

今年はひと月ほど勉強したので大丈夫でした。ただ、合格点が35点だったのは意外です。もう少し低いかと思った。昨年の37点よりは下がると思ったけれど案外下がらなかったね。あのレベルで35点ボーダーだと来年以降はもっと苦しくなるのでは?

余談だけど、合格かどうかは封筒かはがきかで分かってしまうんだよね。合格だと封筒が来て、その後の講習や登録の手続きの仕方が入っているけど、不合格だとはがきできて、開くと不合格の文字と得点が書いてあります。

今回は別の試験に出かけていたので、ちょうど家を出た直後に配達が来たらしく、結果を見ると試験に影響が出ると思ったのか届いたことを教えてもらえませんでした。受かっている自信あったし、封筒で来てれば開けなくても合格ってわかるので封筒が届いてるって教えてくれたらそれで良かったけど。まぁ良いです。予定通りの合格なので。

これから受ける人は参考にしてください。

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