子どもの約束は本当に約束なのか?

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子どもが約束を守らない?

たびたび言われる相談です。

「子どもが約束を守らないんです」

・テレビは1時間と決めたのに約束を守らないんです。

・帰ったら宿題をすると言ったのに約束を守らないんです。

本当によくある相談なんです。

私が聞くことは、「子どもから約束したのですか?」

これひとつです。ほぼ間違いなく約束なんてしていないからです。

約束を守れない2つのパターン

子どもの約束を有効にするのは一つ条件があります。

それは、”子どもが約束の内容を正しく理解して望んでいたか”と言うことです。

約束を守れない2つのパターン

1 約束を望んでいない

約束を望んでいないパターンとは、怒られたくなくて約束するパターンです。

例えば、学校(先生)から「今日までに宿題を出すと約束したのにお子さんが出していません」と言われたとしましょう。

私なら「本当にそんな約束したのですか?」と問います。大抵は毎日残したり、出すと言うまで怒り続けたり、子どもが約束せざるを得ない状況に追い込んでいます。

これはただの脅迫です。「はい」と言うまで帰れない・話が終わらない。それは約束ではありません。

家庭でも、「○○しないと△△なしになるよ」など言いがちなことがあります。これも脅迫です。△△なしという部分が子どもにとって大きければ大きいほど。

こういったことを約束とは言いません。

では、家庭教育として、テレビの時間を1時間にしたいのであればどうすれば良いか分かりますか?

それは約束ではなくて、お願いであり、説明です。なぜ1時間にしたいのかと言うことと、テレビに以外にどんな時間にして欲しいかや時間の使い方の例をいくつか提示しないといけません。

2 約束の内容が分かっていない

これは1の逆で褒められたくて約束するパターンがあります。

褒められたくて、「毎日べんきょうするよ」と言ってしまうのです。

ただ、毎日継続して勉強する大変さや勉強する内容・量などを把握していなくてできないことを約束してしまうパターンです。

これに関しては怒らず、「難しかったね」と言って約束の内容を少し緩くしてあげましょう。

これを怒ってしまうようでは子どもは何もしなくなります。せっかく褒められたくて頑張ると言ったのに、失敗したら怒られるでは何もしない人に育ってしまいます。

社会に出てからもこういったことは起きます。

・上司が怖くてNOと言えなかった。

・就職したばかりで仕事の量を把握できずに期限を決めてしまった。

大人になっても起きる内容ですが、家庭なら親が、学校なら先生が、本当に約束なのかと守れそうな約束なのかを見極めて対応して欲しいですね。

間違っても言葉だけをとらえて”約束は守るべき”とならないようにと思っています。

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