全校生徒の2割がコロナ?
『全校生徒2340人の2割が“コロナ陽性”で休校、体育祭でクラスター発生か』
このニュースタイトル(見出し)を見て”またネットで不正確な情報が垂れ流されているな”と感じました。そんなこと起こらないのですよ。
そもそもPCR検査ではコロナに患っているかなんて判断できないし、陽性か陰性かすら正しく分からないんですよ。
読んだときに、PCR検査の在庫処理で全校生徒に強制的に検査しちゃったのか?と思いました。コロナウィルスに関係なく、健康な人でも一定数陽性がでるのがPCR検査なので。何に反応したかまでは分からないけれど。
若しくは、6回目のコロナワクチン(mRNA)の接種が伸び悩んでいるから煽り記事なのかな?と。
内容を確認したら、どちらも違って単なるフェイクニュースでした。
1 複数のクラスで2割を超える生徒が発熱などの症状を訴えて休んだ
2 新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザの集団感染が確認された
3 100人程度はコロナの陽性、もしくは感染が疑われる症状
これは酷いな。学校で2割ではなくて、いくつかのクラスで2割超えている。40人クラスなら8人くらい休むこともあるでしょうに。
インフルエンザの集団感染も確認されているのに、見出しには一切表記しない。あたかもコロナウィルスでの感染かのように書かれている。
100人程度の陽性もしくは感染疑いって、陽性者数がまったく公表されていない。感染が疑われるって、疑ったところでインフルエンザの集団感染が確認されているのに、コロナ感染を疑うの?
最近のニュースは見出しで釣りことが増えたせいか、見出しが誇張を越えて嘘になっている場合すらあるので、内容を読んだり裏付がないものは信頼しないようにしないと騙されちゃいますね。
あと、いろんな人がいっているけど、さいごに”か”をつければ断定していないから嘘じゃないって言うのをいつまでも認めててはいけない気がします。マスメディアの公益性を考えると第一報だから誤情報でも許されると言うのは良くない。
これを許すと確認を取らずにニュースの垂れ流しができちゃうからね。
子供の風邪が急増?
『子どもの風邪、コロナ5類移行後急増…感染対策徹底で免疫低下か』
これも最後に”か”がついているパターンですね。
今後、見出しの最後に”か”がついていたら嘘かもしれないと思った方が良さそうですね。
コロナウィルスの位置づけが5類に移行後に、夏風邪の一つヘルパンギーナの患者数が5倍、RSウイルスは2倍になっているそうです。
・コロナ禍の感染対策の徹底で、多くの感染症で流行が少なかったため、免疫が低下し感染が広がりやすくなっている
・過剰な感染対策(ワクチン・マスク)で免疫が落ちている
・感染対策徹底をやめたから感染が広がっている
など、どれも根拠をしめさないものが並んでいます。
まず、夏でも風邪はひくものです。夏風邪って言葉があるくらいなんだから。特にこの時期は寒暖差が激しいから子どもなんて風邪ひきやすいよね。もっと熱くなればクーラー病(冷房病)とか体を冷やしすぎて風邪と同じような症状を出すし。
ヘルパンギーナって夏に流行する病気だから、この時期に増えるって不思議でも何でもないんですよ。毎年たくさんの子どもがかかる病気です。RSウィルスはどこにでもいる風邪のウィルスです。多くの大人は免疫があり重症化しにくいですが、抵抗力が弱まっているときは症状が悪化することがあります。コロナ騒動中も流行していたので、このような見出しのニュースが流れること自体おかしいのです。
何の病気もせずに生きていくなんてことないし、いろんな病気になって治しながら免疫をつけていくものなので、逆にまったく病気をせずに大人になる方が怖いです。と言うか異常です。
重要なのはここ
感染を過度に恐れる必要はないが、重症化するケースもあるので、いつもと様子が違う場合は、迷わずかかりつけ医を受診しましょう。
特に、ヘルパンギーナは高熱や痙攣を伴うものがあるので、そういったときに受診して対処法を聞くことは大切です。
感想
個人的な感想ですが、相関関係と因果関係の区別がつかない人が多いのではないでしょうか。それを意図して利用している人と、意図せず垂れ流している人がいるので余計に混乱しているように思います。
とは言え、風邪と言えどかかりたくはないものです。夏風邪は長引くっていいますからね。体調が悪い時はゆっくり休んだり、温かい食べ物や飲み物で体を温めたりしましょう。急に暑くなって冷たいものを口にすることが増えてくるので、胃を冷やしすぎないように。みなさん、お気をつけて!
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