研修会報告
3月の研修会報告ですが、遅くなってしまったのでかいつまんで報告します。
内容
講演
1 管理不全マンションにならない様にするための取組
2 管理不全マンション改善の取組
グループ討議
A:管理不全マンションにならない様にするための取組
B:管理不全マンション改善の取組
C:長期修繕計画作成への取組
D:管理認定制度の取組
感想
まず報告が遅くなってしまったこと、報告が簡素になってしまったことをお詫びします。
今回の大きなポイントは講演でも討議でもそうですが、「管理不全マンションにならないために」と「管理不全マンション改善」の二つです。
先にっておくとマンションの管理不全は深刻です。所有者がよほど問題意識を持ってしっかりしていないと簡単に管理不全マンションに陥ります。
新築マンションの場合は大規模修繕の2回目ができるだけで標準以上です。3回目でショート(修繕費が足りていない)しても優秀です。2回目の大規模修繕ですらできないマンションがあります。
この問題は管理会社に丸投げで自分たちで考えないと起きることであり、一部の人(マンションの中で1~3戸)が問題意識を持っても改善していきません。輪番制だとたまたま意識の高い人が問題を理解しても2年で交代してしまうので、次の人がやりたがらなくなるからやめましょうと諭されてしまいます。これが多くのマンションの現状です。
昨今、第三者管理方式を誤解して管理会社の第三者管理方式を委託してしまうことで状況が悪化してしまうことがあります。文字通り、第三者なので、マンション所有者と管理会社ではない第三者に委託しないと意味がないわけですが、単に管理会社に丸投げして管理組合を解散したり、理事会をなくしたりとチェック機能を失っただけのマンションもあり得ます。
第三者管理方式は有効ですが、建築会社や不動産会社とつながりがないマンション管理士でないと意味がないのです。相見積もりを取らずに良い値でグループ会社に委託する管理方法だと管理費や修繕費が高額になっていくので最後は管理不足マンションとなってしまうのです。
マンションは住んでいなくても、所有者が責任を負います。所有者が亡くなれば相続者が責任を負います。これは避けられません。
共有であり責任放棄ができないのが区分所有であるマンションなので、ぜひ心にとめておいてください。
マンション管理に関してお悩みの方はご相談ください。
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