住宅ローンの不正利用を支持して不適切営業

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住宅ローンの不正利用のニュース

格安メーカーの不正利用指示

”オープンハウス”の営業手法に、住宅ローンを組んで購入した自宅を賃貸に出すよう助言して、オープンハウスの新築物件を購入するよう勧誘していることが明るみに出ました。

営業マンから『今の家を賃貸に出して新しい家を買いましょう!』と提案されたと言うことです。

普通は、住宅ローンで購入した物件を返済中に賃貸に出すのは銀行との契約違反の不正行為に該当する可能性があり、認められる理由がなければできません。

転勤や介護等のその家に住めない理由がある場合は融資先の金融機関と相談の上で賃貸にすることもできますが、『家を買って今まで銀行員が来たことありますか?だから絶対バレないです!』とまで言っていることを考えると不正であることを承知しての提案に受け取れます。

この提案をされた人はお断りをしたそうですが、ここまではっきり不正であることを匂わせていると承知した側にも責任があるので、住宅ローンの契約解除や一括返済もあり得ます。一括返済ができなければ住処を失い事にもなりかねません。

不正な手段を提示されたらはっきり断ることが第一だと改めて確認させられる内容でした。

ニュースを見て思うこと

ニュースでは大手格安ハウスメーカーと書かれているけど、個人的にはあまりハウスメーカーと言う印象がオープンハウスにはありません。

戸建に力を入れ始めたのもまだ最近(10年もしないくらい?)ではないでしょうか。今時珍しいサンドウィッチマン(体の前後に広告を掲げて歩く)スタイルで宣伝しているので目立ちますし気にはなりますよね。

何度かオープンハウスの物件を見に行ってはいるので、物件自体の雰囲気は分かりますが、建売は需要を見込んで作らないと利益が出ないので危ないなと感じていました。

土地を探して戸建住宅を建てるところまではできても、そこから利益を上乗せして売ることができなければ採算がとれないこと。また、建物は日々劣化していくものなので、できる限り早く売りたいし、売れなければ価格が下がっていくことも懸念されます。

そういった中でこのニュースを見ると、売れずに不良在庫を抱えているのかな?と思われてしまいます。不良在庫でなくても、早期に売りなければならない事情があるのかな?と。

もうひとつは賃貸に出すことに意味があるのではないかと思ってしまいます。

不動産賃貸管理士の資格ができて数年経ちますが、不動産の知識が少ない顧客に不動産賃貸の話を持ち掛け、ローンを組んで賃貸不動産を建てたり、賃貸不動産の集客のためにリノベーションや住宅設備の買い替えやインテリアの販売などを提案したりと多額の費用負担や、うたい文句と違って収益が上がらないことが大きな社会問題になりました。そういった、不動産の知識を公正に使われるようにするために不動産賃貸の資格があります。

そもそも不動産賃貸は賃貸を維持するだけで費用が掛かります。不動産賃貸業者に維持管理を任せるにしろ、所有者が維持管理をするにしろ、不動産管理には費用がかかるものです。なんので安易に不動産賃貸を提案をすることにも疑問が残ります。

今回のニュースの中にはありませんが、賃貸部門を子会社化して賃貸業としての顧客獲得の手段としていたり、または不動産賃貸のリスクを説明せずに自己の新築物件の売買を促進させていれば顧客に対する信頼関係はできません。

不動産は高額な買い物です。今一度、新築不動産の購入や賃貸不動産管理は内容をよく確認して契約しましょう。

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