学校に関する季節のニュース3選

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愛知県の公立中高一貫校は狙うべきか? 明和高校を考える

ちょうど我が子も中高一貫の初年度に当たるのでニュースや県の発表には目を通しています。明和高校の説明会にはかなりの人が集まったみたいですが、みなさんの判断は如何に?

公立高校の現状

公立王国と言われた愛知県ですが、私立高校授業料の実質無償化が始まり、公立高校は定員割れが相次いでいます。

2次募集の人数で見ると2,676人(R3)、2,718人(R4)、2,320人(R5)となっており、40人クラスで言うと約60クラス分、学校でいうと3校分くらいの人数です。

特に学力が低い高校に集まっているとも言えず、五条高校のように進学に力を入れている学校でも定員割れは起きています。五条高校に関しては定員割れが起きてから、プールでの盗撮事件が繰り返し起きているので入学するには不安要素が増えてしまいました。

通いやすさ交通の便も大きな要因になります。

定員割れが起きている学校は入学する生徒の学力差が大きくなるので、ある程度成績で分けられて入学する高校の意味が薄れてしまいます。また、定員割れの学校は成績に関わらず合格してしまうので受験で合格する成功体験の意味も失ってしまうので、その部分にも注意したいです。

家から通いやすいとか、自由な校風で自分にあっているなど明確な目的や意味があって入学すると高校生活が充実しそうです。

公立高校の指導力

私立の方が確実に上です。そもそも公立に学習指導する力があれば私立に流れたりしませんから。

今までは学費がかからないと言う理由一択で公立高校希望を維持できただけです。

特に無理やり受けさせられる模試、業者の生活アンケート、補習が足を引っ張ります。

業者に生活アンケートを任せてその結果で面談とか、全員模試を受けさせて模試を受けないと進路指導できないとか、学校の補習を受けさせるために塾に通う生徒に嫌がらせするとかありえないですね。

業者の生活アンケートや模試に至っては癒着なのでやめてもらいたいです。外部の業者を使うなら家庭で業者は選びたいです。なぜ学校で業者を選び家庭に費用を請求するのか意味が分かりません。授業で使う教材などは一律同じでないと困るでしょうが、業者が進路指導するなら学校は関わらないで欲しいです。

トップ校を除いて進路指導も生活調査も業者任せなので学校に通う意味や学校で面談をする意味がなくなっています。

学校の魅力も修学旅行で北海道やら沖縄やら言いますが、親がお金を払って子どもが旅行に行くことを魅力と言わないでもらいたい。学校はツアーコンダクターではないです。

学校の魅力と言うために家庭が多額の費用負担を強いられています。結局、私立と変わらない金額なら私立に行くのは当然です。

変えられない古い体質

総合学科の立ち上げに携わりましたが、愛知県はダメですね。看板を挿げ替えるだけで何も変わらない。総合学科の立ち上げでは、すでに全国で総学科があるからと見学に行き、その見てきた情報を元に自分たちの理念を反映できるカリキュラムを考えるのかと思ったら、何もしませんでした。

総合学科とは単位制の学校運営で、学年をまたいで科目が履修出来たり、自分が必要な科目を選択して時間割を編成できることに意味があります。愛知県以外の都道府県ではそうなっています。愛知県だけは総合学科の意味が理解できず、学年制でコース選択制です。せいぜい選択科目がちょっと多いくらいです。愛知県内の総合学科のカリキュラムをみると分かりますが、愛知県は総合学科と言う名前だけで中身はコース選択制です。

総合学科を知らない人は分からないかもしれませんが、1限の授業を取らずに2限から出席したり、6限の授業を取らずに5限で帰ったりでき、他学年の授業も選択できます。かなり大学に近い形のものです。必修科目を昼の前後の集めて、そこで連絡事項やSHRを行います。

今回も中高一貫校と言ってはいますが、高校入試がなくなる程度で、特に新しい魅力を出せるとは思えないです。中高一貫のメリットでもある、カリキュラム編成で学習のスリム化を図るなんて到底できないと思います。

総合学科で単位制の学校が運営できないのなら受け皿は通信制になります。現に通信制の学校の人気が高まっています。費用は高いのですが、公立が対応をしてくれないので流れていくのは止められません。

看板の変えるだけで中身が変わらない県立学校から子どもたちが逃げ出していく現状があります。

愛知県の総合学科が軒並みうまくいっていないのはこのためです。

思考型と処理型の教育

これが愛知県の決定的な欠点です。思考型の人間を排除してきた結果です。

愛知県の教育は処理型の教育しかなくて思考型の教育は出来ません。例えば数学は思考力を伸ばす教科ですが、問題を分類化し解き方の形式を割り振り処理することで問題を解くやり方です。これだと考えなくても解き方を覚えてある程度は解けます。地方国立大学まではこれで何とか受験を乗り越えられます。しかし、残念ながら初見の問題には手が出ません。旧センター試験でも現共通テストでも新しい対応の問題は他の都道府県に比べて解答できません。思いのほかはっきりとラインが見えるくらいに差があります。

思考型の教員と処理型の教員がいて、処理型の教員が大多数です。そして、思考型の優秀な教員には嫌がらせをしたりして追い出してしまいます。全員が同じでないと不安になるみたいで、思考型の人間は自分で考えて行動するので他の教員とは違ったことをします。自分で最適化したり、言葉のニュアンスを汲み取って行動できたりします。処理型の教員はマニュアル化された文言通りにしか行動できず、言葉の意味を理解していません。なので、自分が理解できない違った行動をとる教員を攻撃してしまいます。思考型の優秀な教員は嫌になりやめていきます。

このような理由で愛知県に処理型の教員しかいないので、子どもを伸ばす土壌がないのです。総合学科の探求発表を見ましたが、中身がからっぽでプレゼンの形ができている生徒が評価され、研究が深堀されているがプレゼンでの表現がうまくない生徒は評価されませんでした。

なので、子どもの成長を考えるなら私立かな?と思います。

明和高校を受験するかの判断ポイント

愛知県が中高一貫に走った理由は定員割れのことだけで、定員割れが続くと教員が余るからです。すでに余りまくっています。なので定員確保のため中高一貫にして生徒集めを行っていると言うことでしょう。

教員が余ると新任の採用を減らす必要があるので、偏りができるので避けたいのでしょうね。

ただ、明和高校ほどの立地の良い学校でやる必要はないのにと言う思いです。

そこで、ポイントです。

・中高一貫の2クラスは、高校から入学してくる生徒たちとクラス編成は最後まで別々か?

→ 高校から入学してきた生徒たちと混ぜてクラス編成をするなら単なる定員確保でしかない。

→ 中高一貫ならではのカリキュラムが作られていないと意味がない(学習の先取りではなく)

・教員は中高一貫専属なのか?

→ 普通科の教員が兼任で中高一貫の教員をするのか否か

・高校受験は出来るか?

→ 旭丘、東海、滝などの鞍替えも選択肢にあると良い

→ 入学してから学校が合わない・先生が合わない・友達が合わないことはあり得る。6年間は長いので高校は別のところへ行くことも選択肢に残しておきたい

・文理選択はあるのか?

→ 文理選択自体無くして2クラス編成のフリーで総合的科目選択なのか、結局文理選択なのか

→ 文理選択だと文理1クラス固定か。選択の強制や定員が存在しないか

いろいろ問題がありますが、個人的には今回はないなと思っています。入学して卒業までどうなっていくかを確認してから下の子のときにもう一度再検討です。

小学校の算数 塾講師活用で学力向上を検証(千葉県)

千葉県教育委員会は2023年度、児童の学力向上のため県内3つの小学校で塾の講師による授業を試験的に導入し、効果を検証するそうです。

このニュースの批判的な人は何を批判したいのでしょう?

「塾の先生がテスト対策に特化していて学力の基盤作りをしていない」なら批判の対象になっても仕方がないです。

「学校の先生は授業だけじゃなくて、保護者対応や生活指導もしている」なら何を言っているのですか?となります。

塾の先生でも学校の先生でも教科指導ができる先生に教わりたいのは子どもも親も同じです。授業以外が忙しいから授業が下手なら先生として失格です。忙しいは理由になりません。

子どもたちが学校で過ごす時間の中で一番長いのが授業です。授業が面白くない、授業が分かり辛い先生の話は子どもは聞きません。親も聞きません。つまらない授業しかできない先生の授業は子どもにとって苦痛でしかないからです。

小学校だと45分×5~6で1日に4時間~4時間半ほどの時間です。1年間で800時間~900時間で約35日相当です。これがつまらなや分からないって耐えられますか?

そして、授業が面白くて分かりやすくて成績にも良い影響がでる授業をする先生のクラスは問題が少ないです。そもそも子どもたちがストレスをためにくいのもあります。先生を信頼して子どもたちも言うことを聞きます。

学校の先生にとって学習指導教科指導は生命線です。これができなければまず言うことを聞いてもらえません。

塾の先生の話は面白くて分かりやすい、学校の先生の話はつまらなくて分からないなら、学校の先生は自身の行いを改める必要があります。

「就職に特化」の松江西高校の新学科設置申請を島根県が「不認可」(島根県)

これはここまで来たかと言うニュースです。

中学校の職業体験みたいにお客様扱いで何が分かるの?という疑問はよくある話です。ただ、中学生に働くことを理解するのは難しとは思います。

大学のインターンシップでも、単に労働力の一端を担わせていないかと言う問題がありますが、それを超えてくる話です。

就職に特化と言う名目で、企業に週1回以上でのインターンシップで給料を受け取った経験を単位として認定することなどを挙げていました。

これは危険です。週1回以上のインターンシップってパート並みの労働です。意味をはき違えるとバイトを継続的に行って給料をもらったら単位をあげると言うこと。

もう一つはこれが教育と言う学校で行わなければならないことかと言うこと。これが認められるのなら日本全国の高校がバイトをしている生徒を対象に給料をもらったことで単位をあげれてしまいます。

カリキュラム上、インターンシップでしか得られない経験があったり、インターンシップを経験することで何らかのスキルが向上するのでない限りは難しいですね。

学校としては給料を得てくれれば、学費が回収しやすいことや授業をしなくても良いことがあるのかも知れません。生徒からすると働いてお金をもらって勉強しなくても単位がもらえると思えるかもしれません。ただ、これって学校なのか?と言う疑問は当然でしょう。

この学校の方針に反対した教員13人が、新学科設置を巡り、不当な懲戒処分を受けたとして、法人に対して、処分の無効確認や計1540万円の慰謝料を請求する訴訟を起こしているので、気を付けた方が良いですね。

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