日商簿記 3級
日商簿記3級は独学で合格できます。テキストも1冊でOK。
2月、6月、11月の年3回試験があります。商工会議所が行う検定試験の一つ。
個人的な感覚ですが、3級→2級→上級試験(簿記1級、税理士、公認会計士、建設業経理士1級)のように受けていくイメージがありますが、3級より下に簿記初級と原価計算初級があります。
内容としては経理に必要な基礎知識と言ったところでしょうか。
合格基準点が70点/100点なので、とにかく7割以上得点すれば受かります。
合格率は5割前後です。合格点が固定されているので多少の振れ幅があり、まれに合格者が少ない年もあります。
試験時間:60分
筆記試験(別方式でネット試験あります)
合格基準点:70点
合格率:30%~50%ほど(回によってばらつきがあります)
合格体験および勉強方法
勉強方法
まず、当時私はホテルの経理事務をしていました。しかも新店を開店するところで支配人も従業員も未経験者だけで研修を受けてスタートするという段階です。
数字に強いことが評価されたのか、私は経理のことなのど何も知らなくても採用され、資格は入社後に取得すれば良いということでした。
入社して経理の仕事は何も教えてもらえないまま自力でこなしました。店舗内に経理のことを分かる人がひとりもいなかったからです。経理は私ひとりでした。他店の経理処理を見て仕訳や損益、貸借も資料だけ見て自己解決です。全部、資料の数字だけを追って理解しました。
で、勉強方法ですが、TACの日商簿記3級 テキスト&問題集1冊で合格できました。(スッキリ分かるシリーズか、イメージで攻略 シリーズかは忘れました)
通勤中の電車で読んでそれだけです。電車通勤で片道1時間ほどだったので、5分ほど読んで読み疲れたら休んでを繰り返して、1日20分~30分程度です。何度も繰り返し読む必要もなくて一回り読めば大丈夫です。それほど難しい内容ではありません。
会社からは専門学校に行ってと言われましたが行きませんでした。この内容で専門学校に行くは勿体ないと思ったのと、専門学校に行ってどうするの?と少々疑問でした。何も分からないところはないし、改めて聞く内容もないし。
テキストを読んで巻末に問題がついているので、それを頭の中で解くだけでした。文字にもしませんでした。電車内なので書けないというのもありますが、そもそもこの問題なら文字に書くまでもないというレベルです。逆に頭の中で解けないといけないのかな?と思いました。学校とかだと書くことが大事とか教えるのですかね?これ頭の中で解く方が学習方法としても正解な気がします。
書いて解くものは少なくて、精算表は書き込みで解きました。これ全部記憶しながら解くのはきつかったので仕方ないです。ものによりますが、貸借対照表と損益計算書も途中が覚えきれないものと書くことが前提のものはさすがに書きます。
これだけ読むと自慢でもしているのか?と思われるかもしれないので補足すると、書いて解くのではなく、頭の中だけで整理して考えることって重要だと言うことです。特に学校だと何かにつけて書かせる先生がいます。書くことって必要な場面もありますが、時間を取られるのと考えるスピードが落ちるので個人的には推奨しません。基本的に頭の中でできることをどれだけ増やせるかが勉強なので。書く勉強と頭で解く勉強は別物ってことです。で、学校って書く勉強を無理やり強制するのに頭で考える学習ってほとんど教えないところに疑問を感じています。
合格体験
まず、簿記3級ですが経理の基礎と言ってもほとんど分かっていなくても受かります。私がそうでした。特に損益とか貸借とか理解していたわけではありません。ほとんど感覚をたよりにしていました。
唯一重要なのが仕訳です。当たり前ですが、仕訳ができなければ何もできません。逆に仕訳さえできてしまえば3級は攻略できます。
専門学校とかでもこれは費用だからとか、資産だからとか、増加したら左でとか、教えるのですかね?たぶんこれも分からなくても受かりますよ。
分かっていなければいけないのは、現金が増えたら左に書く(借方)だと言うことだけです。減れば右ね。
商品が売れてお金を受け取った。
↓
現金/売上
だし、
現金で車を買いました。
↓
車/現金
これだけです。簡単に言えばこれだけです。これを間違えなければ、後は右左を間違えることはないですから。現金とおなじものに手形や有価証券がありますが、流動資産だからと思わなくても感覚的に現金みたいなものだよねって感じますよね。
車が資産だと分からなくても車を買ったら、現金が減るから右、車は逆に来るから左って感覚で解けてしまいます。
これでほとんど点は取れるので、精算表だけ解く手順を確認しておけば合格できます。
簿記3級で要求されているものがこの位置だと言うことです。
7割合格なので100点目指さなくてもしっかり分かるところを落とさず得点することが大事です。
これ読んでこれから試験を受ける人にアドバイスです。受験票は必ず読みましょう。受かると思っても気を引き締めて。
私の失敗談をひとつ。商工会議所の検定だから商工会議所が試験会場だと思っちゃったんだよね。名古屋から電車の乗って一宮に向かう途中で受験票をみたら、ファッションデザインセンターだって書いてあって、急いで調べて1.5kmの距離を全力で走ってから受験しました。時間に余裕を持って行ったことと迷わず着いたことが良かったです。試験会場に心拍数が上がり切った状態で喉はカラカラだしちょっときつかったのです。それでも落ち着いて受けれて良かった。
みなさんも受験の際はしっかり試験要項や受験票を読んでおきましょう!